【PANERAI avvelenamento】Vol.8 ~フォントの話②~
こんにちは。
スリークの飯田です!
前回、意外と反響のあったパネライのフォントの話。
調子に乗って今回も引き続きフォントの話をしたいと思います!!
手巻きモデルの似た物比較
まずはこの2本。
よく比較されることが多いです。
どちらも手巻き。
パネライのモデルの中ではエントリー機に属するタイプですが
見た目で言うと『OP』ロゴがあるかないか。
しかし、よく見ると前回のブログで話したように『6』の線がくっついているかどうかの違いもあります。
さらに!
それだけではなく、数字の大きさが違うんです。
PAM00510の方が数字が大きいんですよ。
こうやって見比べると、個人的にはPAM00510の数字の大きさが好きなのですが、
『OP』ロゴが欲しいという人もいたり、、、、
そんな感じで購入を検討している人を悩ませるのがパネライなんです。。。。
じゃあ、この2本は見た目以外ではどのような違いがあるかと言いますと
PAM00776
ケース径:44㎜
防水性:100M防水
パワーリザーブ:3日間
ムーブメント:P.6000
価格:560,000円+税
PAM00510
ケース径:44㎜
防水性:300M防水
パワーリザーブ:8日間
ムーブメント:P.5000
価格:720,000円+税
このような差があります。
ムーブメントが違うのでパワーリザーブの差があります。
また、PAM00510は裏蓋がシースルーになっています。ねじ込みの裏蓋なので防水性も高いです。
その分、値段も上がるのですが・・・・
自動巻きも比較してみると
上記の2本にさらにケース形状が同じで、自動巻きのPAM01104を比較してみますと・・・
このような感じになります。
PAM01104は数字の書体やサイズバランスはPAM00776と同じになります。
PAM01104のスペックは
PAM01104
ケース径:44㎜
防水性:300M防水
パワーリザーブ:50時間
ムーブメント:OPⅢ
価格:770,000円+税
となります。。。。。
ルミノール VS ルミノール1950
ちなみに、パネライのモデルは大きく分けて『ルミノール』と『ラジオミール』だけだと言いましたが
ルミノールの中でも細分化されていまして、『ルミノール』と『ルミノール1950』があります。
赤く囲ってある部分を見てもらうと分かると思うのですが」
『ルミノール1950』は1950年代に作られていたケース形状を真似た作りになっていまして、
通称『1950ケース』と呼ばれるケースになります。
ラジオミールの発展形のケースの形状になっていまして、ケースの端がシェイプされた作りとなっています。
一方、通常の『ルミノール』は1993年以降にパネライが民生向けに作っていた時のケース形状となります。
では、この2種類のケース違いのモデルの文字盤を見比べてみますと・・・・
このような違いがあります。
パッと見て気づきましたか??
そうなんです。
12の1の書体が違うんですね!!
これ、軍に供給していた昔に使われていた書体を模しているのがPAM00233の方なんです。
ルミノール1950のシリーズは全てこの書体となっています。
さらに、よーーーく見てみると『6』もPAM00233の方が若干つぶれたような丸っぽい感じになっています。
(これ、PAM00233の風防がドーム状になっているのも影響されているんですけど。。。)
ルミノール1950同士での比較
さらに、同じ1950ケースのモデルでも下のような違いがあるんですよね!
PAM01312と比較しますとPAM00233の方が数字が大きいんです。
これ、最初に比較したPAM00776とPAM00510と同じような違いなんですよね。
面白いですよね。
じっくり観察するとこんなふうに違うのがパネライなんです。
ちなみにこの2本のスペックは
PAM01312
ケース径:44㎜
防水性:300M防水
パワーリザーブ:3日間
ムーブメント:P.9010
価格:830,000円+税
PAM00233
ケース径:44㎜
防水性:100M防水
パワーリザーブ:8日間
ムーブメント:P.2002
価格:1,370,000円+税
PAM00233は個人的には非常に好きなモデルです。
パネライ初の自社ムーブメントを搭載し、GMT機能、0リセット機能、水平パワーリザーブインジケーターなど
語りつくしたい箇所が盛りだくさん。
そのことについては長くなるのでまたの機会に、、、
なにはともあれ、
こうやって5本並べて見比べていただいても
今までどれも同じような時計に見えていた方も
意外と違いがあるんだなぁ。。。。。と思っていただけたのではないでしょうか??
そこがパネライ選びの楽しいところなんですっ!!
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今日のパネライ
そして、『今日のパネライ』のコーナー。。。
こんな感じで色々とご紹介したのですが、フォントのことで書いたので
今日はこんなフォントの時計のご紹介。
PAM00424
45㎜
100M防水
928,800円(税込)
このモデルは1936年にパネライが最初に作ったプロトタイプの復刻。
通称『カリフォルニアダイヤル』と呼ばれる
12時方向のインデックスがローマ数字
6時方向のインデックスがアラビア数字のユニークダイヤル。
このユニークダイヤルは
ロレックスが有名ですよね。
【カリフォルニアダイヤルとは】
カリフォルニアダイヤルと呼ばれる由来は
1930年代当時、ロレックスダイアルの補修を行っていたカリフォルニアに拠点を置いていた会社が、このデザインで文字盤を仕上げていました。
そのようなことがあって、このデザインをカリフォルニアダイアルと呼び始めたそうです。
そして、この文字盤が好評だったこともあり、ロレックスも数年間このダイアルを作っていました。
↑1936年のプロトタイプ。
ちなみに、当時の時計はケースや文字盤、ムーブメントなどがロレックスから提供されていました。
パネライプロデュース(パネライ別注?)のロレックスと言った感じでしょうか。
記念すべきパネライ初の初号機(試作機)、
そのモデルの復刻なので、そのような意味でも価値あります。
ちなみにこのPAM00424ですが初出の時はカレンダーが付いていたんですよね。
しかし、現在あカレンダーもなくシンプルな2針。
余計にコアなファンの心をくすぐる仕様になっているんです。
ムーブメントも私の好きなP.3000!
この47㎜というサイズに合わせて作られた大型の手巻きムーブメントです。
パワーリザーブは3日間。
ぜひともお手に取って実物をご覧いただきたい1本です!!
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PANERAI avvelenamento Vol.1 ~パネライの歴史①~
PANERAI avvelenamento Vol.2 ~パネライの歴史②~
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