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【Time is Life】Vo.3 ~ギフトに何を贈るのか~

2018.12.07

 

スリーク飯田の不定期連載コラム

 

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本当のクリスマス・イブはいつ?

 

クリスマスと時計というお題をいただいた。

 

日本における西洋式の機械式時計の伝来は1551年にフランシスコ・ザビエルが持ち込んだものと言われている。

 

一方で日本で最初に行われたクリスマスというのはこの1年後の1552年にザビエルと共に布教の為に日本に来たカトリック教会の宣教師日本人の信徒を招いて降臨祭のミサを行ったものである。

このようにして見てみるとクリスマスと時計には意外と接点があるような気になってしまうから不思議なものだ。

 

 

 

ところで、本当のクリスマス・イブを皆さんはご存知だろうか。

 

クリスマス・イブと言うと一般的には12月24日と思っている人が多いと思う。

 

12月23日をクリスマスイブイブなんて言い方をする人もいるのだから『イブ=前日』なんて思っている人もいるのではないだろうか。

しかし、正しいクリスマス・イブというのは12月24日丸一日を指すのではなく、12月24日の日没から深夜0時までのことなのである。

『イブ』は元々はevening(イブニング=夕暮れ、夕方、晩、夜)が語源なのである。

 

 

では、クリスマス・イブは12月24日の夜なので、『クリスマスの前夜』のことなのか?

実はこれも少し認識が違うのである。クリスマス・イブというのは『クリスマスの前夜』ではなく、『クリスマスの夜』のことなのである

 

 

頭が混乱しそうになるかもしれないが、

 

実は正しいクリスマスというのは12月24日の日没(16:30頃)から25日の日没(16:30頃)までのことを言うのである。

 

24日の夜からクリスマスはスタートするのだ。その夜がイブなのである。

つまり24日の夜がクリスマス・イブと言われているのは『前夜』ということを意味しているのではなく、

まさにeveningという言葉の通り『クリスマスの夜』のことを指しているのである。

 

 

 

ちなみに、これは教会暦においては一日というものが日没から始まり、日没で終わるとしているからである。

なお、2018年12月24日の日没(日の入り)は16:29となっている。

 

今年のクリスマスは自身の時計で時間を確認しながら24日のクリスマス・イブを迎えるのも一興ではなかろうか。

 

 

 

賢者の贈り物にみるギフト選び 

 

話が少し横道にそれたが、『クリスマスと時計』に話題を戻す。

 

個人的に『クリスマスと時計』といって思い浮かぶのが『賢者の贈り物』である。

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貧しいヤング夫妻がお互い相手にクリスマスプレゼントを買うお金を工面しようとする物語。

貧しいヤング家にも誇るべき二つのものがあった。

 

 

1つは夫ジムの金の懐中時計である。かつて、祖父から父へ、そして父からジムへと受け継がれてきたものである。

 

もう1つが妻デラの美しい髪だった。

 

 

妻のデラは、ジムの金時計を吊るすプラチナの鎖を贈り物として買うかわりに、自身の美しい髪をバッサリと切り落とし、商人に売ってしまう。

 

一方、夫のジムはデラが欲しがっていた鼈甲の櫛を買うために、金時計を質に入れてしまっていた。

 

物語の結末ではこの二人の行為こそが最も賢い行為であったと言っている。

 

物質的な物にだけ価値があるのではなく、相手を想い、相手の為に行った行為やその気持ちにこそ本当に大切な価値があるのだと。

 

気付きを与えてくれる短編小説である。

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相手を想う心が最高の贈り物

 

お互いを想いあってギフトを選びあう2人。

 

今年もクリスマスシーズンにはそんな男女がギフト購入の為に、街や店に溢れていくだろう。

 

どんな物を贈るのか、モノも大事だが、その気持ちこそが大切だと改めて考えさせられる。

 

大切な宝物となるアイテムを贈るのも素敵だが、『賢者の贈り物』になぞらえて選ぶのも素敵なのではないかと思う。

 

どのようなことかと言うと、宝物その物を贈るのではなく、既に相手が持っている宝物を輝かせてくれるアイテムをプレゼントするのもいいのではなかろうか。

 

例えば、彼が大切にしている腕時計用にベルトのプレゼントなんてのも素敵ではないか。今年のクリスマスは皆さんも賢者の贈り物をしてみてはいかがだろう。

 

そんなことを言いながらも下世話な私はもちろん時計自体のプレゼントをされたらめちゃくちゃ嬉しいのだが・・・

 

 

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Time is Life 過去記事はコチラからご覧ください。
 

 

 

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