【Time is Life】Vol.1 ~自分自身を表現してくれる~
スリーク飯田の不定期連載コラム
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自分の人生を表すもの
料亭の女将はお客様の脱いだ靴を揃えながら靴を見てお客様を識る。
ホテルのフロントマンは記帳しているお客様の腕元の時計を見てお客様を識る。
そんな言葉を聞いたことがある人はいないだろうか?
現在の女将やフロントマンで実際にそこまでやっている人がどれくらいいるかは分からないが、実際に靴や時計を見て人となりは少なからず見えてくるものである。
ビジネスの場に置いて、普段の姿がわからない相手がどのような人物かを判断するのに、その人が使っている小物を見るのは、一番分かりやすい判断材料の1つである。
例えば、靴だったらブランドも大事だが、手入れの仕方や踵の減り具合で、その人がどのような立場の人かが分かる。
踵のすり減っていない人は歩いて移動することの少ない役職の人と推測もできる。
腕時計に関しては、自動車に似ているところがある。
どのようなブランドを選んでいるのか、どのようなモデルを選んでいるのか、それはどんなメーカーの自動車を選んでいるのか、どんな車種を選んでいるのか、ということと似ている。
ラグジュアリーなものやスポーティーなもので持ち主の趣味嗜好が見えてくるものである。
そういえば少し余談ではあるが、以前テレビのバラエティ番組で「合コンで女性は男性の何に一番目が行くか?」という企画があった。
1位が財布、2位が車のキー、3位が腕時計、となっていた。
当時その番組を見ていた友人がそれまで時計なんて時間がわかれば何でもいいと言っていたのに「初めて腕時計の重要性を知った!」と言って買いにきたことを思い出した・・・・
また、ある人に言わせると「腕時計は社会人にとっての名刺代わりだ」と言う。
単なる時間を知る「道具」としてではなく、自分自身を語らずして表現してくれる、そんな分身のような存在になり得るのが「腕時計」なのだと。
そして、ゼンマイで動く機械式時計なら、電池で動くクォーツ時計と違って物理的な故障しかしないので、
メンテナンスさえしてもらえれば親から子へ、子から孫へと人生を刻んだ時計が代々受け継ぐことが出来るのだ。
自分ひとりだけの人生ではなく、世代を超えた時間を刻んでいく・・・そこに大きなロマンを感じずにはいられない。
自身で購入するのか、はたまた誰かから受け継ぐのか、どのようなカタチかはしらないが、生涯の人生を共に刻む時計と出会えた人は幸せではないかと私は思うのである。
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ピックアップモデル
PANERAI
Ref:PAM001312
830,000円+税
パネライはイタリア海軍の特殊部隊に使われていたという歴史があるだけに、民生用に作られている現在でも非常に視認性の高いモデルが多い。
これは工作員達が深夜、水深10Mの深さで特殊任務を遂行するにあたっては必須の要素であったのだが
実は現代のビジネスマンにおいても会議や商談の場なので、サッとさり気なく時間を確認するのには非常に役立つのだ。
戦争においてのツールだった時計だが、ビジネスという戦場においてもツールとしてその機能を発揮するアイテムなのだ。
また、出自が軍用なので、ミリタリーなフェイスは一見カジュアルに感じるが、アリゲーターの革ベルトなのでスーツスタイルにも意外と違和感がない。
まぁ、スーツも元々は軍服の影響を多く得ているので、ミリタリーウオッチとの相性は実は決して悪くないのだ。
このような時計を見に着けているスーツ姿のビジネスマンに出会ったら、思わず自動車は大きめのSUVに乗っているのか?
とかプライベートではアウトドアが好きで活動的な人なんだろうぁ~と想像したりしてしまう。
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