【EDOX潜入取材】クロノオフショア1徹底解剖~後編~
スリークBP 竹谷です。
「クロノオフショア1徹底解剖」
でございます。
スリークBP馬場、両田、石塚と
私竹谷の4人がお届けいたします。
海の王者エドックスの
アフターサービス部門に潜入してきました☆
年間12万ほどの修理を請け負う、
プロフェッショナルが集う空間は、
とても緊張感ありました。
今回ご協力いただいたのは、
技術トレーナーの芦澤さん。
クロノオフショア1は
どんな構造をしているのか、
どうやって分解するのか、
ムーブメントはどうなっているのか、
詳しく教えていただきました。
ミッション1: 裏ブタを外せ!
重厚感があり、
異なる仕上げを施した、
細部まで美しいクロノオフショア1の裏蓋。
Let’s 解体!
挑戦するのは馬場さん。
初めての作業ににやけが止まりません。
取り出したこの工具。
結構重量があり、非常にグリップが効きます。
保護テープをかませ、
6つのポイントを反時計回りにグルっ!
ミッション2:ベゼルを外せ
解体成功!
続きまして…
4点で止まっているベゼルのねじを外してみましょう。
挑戦するのはこの方。
石塚さんが挑戦。
エドックスの専用ドライバーを用いて、
4つのねじを外してみました。
これが意外と難しい!
500mの水圧に耐えられたり、
厳しい環境にも耐えうるベゼルのねじは
頑丈に止められていました。
両田さんも挑戦!
しっかり、きつく止まっていて、
女子の力では中々開かない…
時間はかかったものの、
1つ外すことができ、この表情。
やってやったぜ!感が出てイイ感じです。
私も挑戦してみましたが、
思ったよりもきつく止められていて、
苦戦しました。
プロフェッショナルの装備品として、
「万が一」があってはならないためですよね!
ねじを外すことができました!
本当に細かいパーツで組み立てられていますよね~
昨今ではセラミックベゼルを採用するブランドも増えてきており、
ステンレスにセラミックを張り付ける時計も多いです。
エドックスはベゼル全体をセラミックで作り上げるので、
時計を傷や腐食、変形から保護し、
時計の外観を美しい状態で保ってくれます。
ん?
馬場さん??
どうした???
あまりのパーツの小ささに、
ねじを落としてしまう馬場さん。笑
(※無事発見することができました)
ミッション3:サファイアガラスを外せ
気を取り直して、
再び馬場さんが挑戦!
本体をセットして、
時計回りにグルっ!
こちらのプラスチック製のパーツが
ストッパーの役割に!
サファイアクリスタルと本体を、
ガラスが外れるのを防いでくれてました。
ベゼルも3つのパーツで構成されており、
逆回転防止をしてくれるリングが入っておりました。
左が一般的に採用されるサファイア
右がクロノオフショア1に採用されているサファイア。
その暑さ3.3mmと非常に分厚くなっております。
クリアな視認性はもちろん、
どんな角度からも瞬時に視認できるよう、
表面をフラットにする高級な仕上げを施しています。
馬場さん:
「もしかしてダブルOリングは
この中に入っているのですか?」
※ダブルO(オー)リングとは?
1961年にエドックスが開発した、
画期的なリューズ機構。
ねじ込みなしで200mの防水性能を実現しました。
通常の時計はこちらのリューズ側に1つ。
パッキンが入っており防水性を維持します。
クロノオフショア1は本体側にも1つ。
ダブルでリングパッキンを配置することにより、
ねじ込み無しで防水が保たれる構造になってます!
大変画期的で数多くのブランドが採用するほど。
その原点は今から約60年前のエドックスだったんですね~。
「実際ねじ込み無しの状態で
今から防水試験とかって出来ないんですか?」
と、容赦なく質問が飛び交う現場。
実際にねじ込みがない
(リューズロックが解除された)
状態でテストしていただきました!
本当にありがとうございますっ…!
実際エドックスアフターサービスで使用される
200mの圧力を加えるマシーン。
中に時計をセットし、
徐々に200mまで圧力を加えていきます。
見事OKの緑のランプが点きましたね!
これならうっかり、
「リューズを閉め忘れて流水にさらした」等が発生しても安心ですね☆
※防水パッキンが劣化していないからこそですので、
使用される場合はきちんとねじ込みをしてお使いください。
最後はムーブメントのお話。
ベースとなる機械式クロノグラフムーブメントに採用するのは、
時計好きな方にはお馴染みの名機、
「バルジュー7750」
芦澤さん「バルジュー7750を採用する理由は、
信頼性がないと命に関わってしまいます。
これだけのハイスペックモデルに耐えられる
ムーブメントでなければなりません。」
なるほど。
今から40年以上前に誕生したムーブメントは、
40年の歳月をかけてブラッシュアップされた、
非常にクオリティの高いムーブメント。
エドックス他名だたるブランドが採用するのも頷けますね!
赤い丸で囲った部分を左右に動かすと、
時計精度の微調整ができるので、
体験させていただきました。
テスターにかけると「+14」の表示。
これは、一日に14秒遅れるという意味です。
これを±oにしていただきましょう!
挑戦するのはこの方。
両田さんが挑戦!
テスターを見ながら、
調整していきます。
目を細めながら、
集中して間違わないように、
マイナスのほうに
動かしていきます。
±0に成功しました!
いや~我々にとっては、
本当に緻密な作業でした。
機械式時計の奥深さを知ると共に、
改めて技術の方の凄さを実感できました。
自分の時計大事にしましょうね!
改めて芦澤さんに
クロノオフショア1の魅力を伺うと、
「組み立て専門で行うエドックスは、
ご覧いただいたようにいくつ物パーツで構成されています。
リューズ一つとっても、
ばらせるようになっていて、
メンテナンス性を高めています。
これだけクオリティの高いモデルをこの価格で出せるのは、
エドックスの強みだと思います。
私も色々な時計を見てきましたが、
自信を持ってお勧めできます。」
なるほど。
確かに、
ダイバーズウォッチといえば、
ねじ込みリューズで防水性を高めます。
エドックスのダイバーズウォッチは、
ねじ込み量を多くしているので、
深くまでロックできるようになっており、
リューズも大きいのでロックしやすい。
ここに秘密があったんですね!
いかがでしたか?
エドックスの時計は、
幾重もの厳しい検査をし、
基準を満たさなかった時計は最初から組み立てをし直します。
実際に使用するより何倍もの悪環境を擬似的に作り出し、
その厳しい検査をパスした時計だけが出荷されるのです。
1884年創業以来変わらぬ真摯な時計作りと、
様々な精度調査や防水検査などを経て、
ハイスペックコレクションが生み出されるのですね~。
クロノオフショア1シリーズをはじめ、
スリークBPではエドックスのフルコレクションが揃います。
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