New クロノマット 考察してみました。
こんにちはスリーク新潟の飯田です。
今年の7月は天候がいまいちで気分が上がらない日が多いですよね。
新型コロナも県内は落ち着いていますが、東京が未だにざわついていますし、、、
ですが!そんな状況とは別に時計の世界では新作が入荷をしはじめています!!
すでにご存知の方もいらっしゃると思いますが今週末からブライトリングのフェアもあります!
例年は大勢の方がお越しいただく一大イベントなのですが、コロナ禍ですのでそのような『ブライトリング フェア』はもう少し後で考えております。
そこで今年の7月はNewクロノマットに話題を絞ったフェアを開催いたします!
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今年発表されて話題となっている新作クロノマット。
一見すると確かにクロノマットらしいデザインではありますが、従来のクロノマットと大きく方向性を変えたようにも感じる今作。
そこで、今回はこの新型クロノマットとはどのようなモデルなのか考察していきたいと思います。
新作クロノマット
まず、私なりの結論を述べますと新型クロノマットは”再解釈”されたクロノマットだと思っています。
一方、従来までのクロノマットはモデルチェンジごとに”進化”をしてきたモデルだと思っています。
おそらく当時のデザイナーだった”エディ・ショッフェル”はモデルチェンジの度にこの”進化”を意識してきたのではないでしょうか。
思い出してください、2004年にクロノマットがモデルチェンジした時の名前を・・・・
”クロノマット・エボリューション(進化)”とネーミングされました。
ケースが大型化され、短かったラグは長くなり、防水性は100Mから300Mへアップしました。
ディテールも全体的に曲線を用いて光の輝きを取り入れ、美しさも追求したモデルでした。その後2009年に発表された”クロノマットB01”もその流れを汲んで改良されてきました。
進化とは環境に適応し変化していくことであり、このクロノマットのモデルチェンジは市場や社会、技術的な進歩などによってまさに進化してきたと言える内容の物でした。
従来のクロノマット=EVOLUTION(エボリューション)=進化
新型のクロノマット=REINTERPRETAITION(リインタープリテ―ション)=再解釈
では、新作クロノマットを再解釈の時計と言ったのはどのような理由からかご説明していきます。
オリジナルのクロノマットが誕生した当時、確かに元々はアクロバット飛行チームの為に開発された時計でしたが
そのタフなスペックとスタイリッシュなデザインから、あらゆる職業の人たちに求められたモデルでした。
そのような背景から新作クロノマットは単なる”パイロットウオッチ”ではなく、どのようなジャンルの専門家にも認めてもらい使用できるような時計であろうと開発されました。
そのような経緯もあり、CEOのジョージ・カーン曰く新作クロノマットを”マルチパーパス”な時計だと言い切っています。
このマルチパーパスという言葉は多目的という意味があります。
ブライトリングというブランドを知っていると、”多目的”という意味が陸・海・空といったジャンルの専門家に向けた意味合いと捉える方も多いかもしれません。
しかし、私はこの”多目的”には実用性としてスペックだけでなくファッション性も含まれていると思っています。
なぜならばオリジナルクロノマットは発売当初はイタリアのファッション好きの人達の間で火がついたという歴史があります。
クロノマットがスペックだけのマルチパーパースなモデルだとしたらそれはアベンジャーでも代替えができるわけです。
ファッション性も取り入れてこそのマルチパーパースなのだと思うのです。
このようにパイロットだけに向けたものではなく、ファッション性も加味し、オールジャンルの職業の人へと向けた時計がクロノマットだと、そのように再解釈されてつくられたのが新作のクロノマットなのです。
また、細かなディテールを見ていきますと
クロノマットが誕生した時、まず特徴的だったディテールの1つがライダータブを備えた回転ベゼルでした。
ライダータブは付け外して『15』と『45』を入れ替えることでベゼルをカウントダウンタイマーとしても使えるようになるという特徴をもっていました。
またパイロットがグローブを嵌めた手でも回しやすいように突起しており、また突起することで風防を保護する役割も持っていました。
このようなライダータブの存在意義を改めて問いかけた時に、現在においての必要性を入れ替えてカウントダウンタイマーとして使えるようにすることと再解釈して新作は再設計したのではないかと思います。
新作はベゼルへの固定の仕方が従来とは変わっており、
これにより、ライダータブが今までよりもベゼルに密着した状態になり、袖口に引っ掛かるというようなことはなくなりました。
次にケースを見てみますと
オリジナルのクロノマットはラグが短くフラットな形状となっていました。
これはラグがフライトジャケットに引っ掛かるのを避ける為に考えられたディテールです。
2004年のクロノマット・エボリューションの時にケースが大型すると共にラグは長くされたのですが
今回の新作クロノマットもまたオリジナルと同じように短いラグになっています。
ケース形状はオリジナルモデルと違うのですが、ラグの部分”短く”という要素を残して作られています。
その他では針の形状。ハカマの方が細くシェイプされた通称『ジェンタ針』風な針をオリジナルと同じように採用しています。
このように随所にオリジナルモデルに対してのオマージュを捧げたような要素があり、
それらはオリジナルモデルを再解釈することによって生まれたディテールなのではないかと思うのです。
今回の新しいクロノマットで一番目を引くのがこのルーローブレスではないでしょうか。
フランス語で筒を意味するルーローと名付けられたブレスレット。言葉のままですね、、、
このルーローブレスは1984年のクロノマットが誕生した当初、用いられていたブレスレットになります。
1983年にフレッチェ・トリコローリーに採用されたクロノマット
これを市販化したのが1984年出の初代クロノマットです
昔からブライトリングを知っている人にはちょっと懐かしくもあるブレスレットではないでしょうか。
レトロな雰囲気があり、他のどのブランドのブレスレットとも違う個性のあるデザイン。
そして非常に着け心地が良いのです。
このルーローブレスですが私個人としてはとても好きなブレスレットです。
ただ、好き嫌いが分かれるブレスレットではないかな?とちょっと心配でもあります。
そこで、メーカー公認ではないですが、パイロットブレスが装着できるか試してみました!
付いちゃいました(笑)
ポリッシュのブレスを付けたのですが、ケースがサテンなのでサテン仕上げのパイロットブレスにしても良いかもしれません。
ただ、想定して作られたものではないので、横から見るとラグに対してブレスレットのエンドピースの厚みが若干はみ出したようになってしまいます。
くれぐれも新作クロノマットにパイロットブレスを装着するのはメーカー公認の仕様ではないですのでご注意ください。
新作のクロノマットは金無垢モデル以外はすべてルーローブレスでの販売となります。
もし、パイロットブレスを付けたいようでしたら、別でご購入されて自己責任で装着するということになります。
まぁ、革ベルト仕様もないので、後で革ベルトを購入して革ベルトを装着するという発想と同じといえば同じなんですけどね。
でも私は新作クロノマットの個性が光るルーローブレスがお勧めではあります。
AB0134101K1A1
42㎜
200m防水
979,000円
個人的には新作の中ではこのカッパーが気になる存在です。
今までのクロノマットにはなかった文字盤色がなんとも魅力的です。
↑ちなみに、私の私物のクロノマットはルーローブレスを装着しています。
なんかレトロな感じがあって好きなんですよね。
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そんなわけでして、フェア中は過去の歴代クロノマットの展示なんかもしています。
ノベルティもありますので、ブライトリングが気になっていた方は是非フェアに足をお運びください!!
NEWクロノマット デビュー フェアはコチラ→http://www.threec.jp/chronomat-fair2020/
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