【世界3大複雑機構】トゥールビヨンの仕組み
時計界に革命をもたらした、
「永久カレンダー」
「ミニッツリピーター」
などと並び、世界三大複雑機械式時計として、
時計愛好家の代名詞となっている、
「トゥールビヨン機構」
本編では、その気になる機構を図解にてご説明。
約200年前、
懐中時計時代の1801年に発明された
超複雑機構技術のひとつで、
発明者は、
ブレゲ/ Breguet時計の創始者
『アブラアン-ルイ・ブレゲ』です。
「時計界のレオナルド・ダ・ヴィンチ」
または
「時計の進化を200年はやめた男」
などと称される御方です。
そのトゥールビヨン機構を、
一言で説明すると、
「回転により姿勢差を無くし、精度を保つ仕組み」
です。
そもそも、
一般的な機械式時計の構造は、
定時性を担うテンプというものがあり、
そのテンプにはヒゲゼンマイがついていて、
アンクルによって振られたテンプは戻ろうします。
ガンギ車含み、これらが正常に作動してこそ精度を発揮します。
う~む
分かり辛いですよね。。。
①<一般の機械式時計>
②<トゥールビヨン機構>
を図解でご説明!
百聞は一見にしかず!
という事で、、、
①<一般の機械式時計>図解
平面ではこんな感じになります。
それが、
トゥールビヨンだと、、、
②<トゥールビヨン機構>図解
平面ではこんな感じ、、、
つまり、
上記一般の機械式時計の
エスケープメント(脱進機)を、
固定された4番車の上部に乗せた構造が
「トゥールビヨン機構」になります。
※通常は4番車の上には秒針が着いています。
つまり!
ガンギ・アンクル・テンプの1セットが回転するのです。
それも、1分間に1回転という速度で!!
①のように平面固定するのではなく
②のようにキャリッジ(カゴ)に入れて
少しづつ回転させ、重力による影響を
分散させ精度を保つ仕組みが、
「トゥールビヨン機構」なのです。
ん??
重力による影響??
つまり、
姿勢差と呼ばれるもので、
ある一定の方向に偏っていれば、
時計の動力源であるゼンマイがたわみ
精度が出なくなります。
トゥールビヨンの発明契機にもなった
懐中時計を見れば、
何となくイメージが付くと思います。
懐中時計はポケットの中で
直立しているため、
ヒゲゼンマイが重力に引っ張られ、
次第に下に伸びてしまい、
正確に時を刻まなくなる。。。
という事です。
なので、
ガンギ車やテンプなど脱進機構全体を
キャリッジ(カゴ)に入れて回転させ
姿勢差(=重力)を分散し、
弛みを防ぐ構造が「トゥールビヨン機構」です。
安易な言い方をすれば、
「重力分散装置」でしょうか。。。
この呼び名の方が、分かり易かったりもしますね。
しかしながら、
言うは易し!
行うは難し!!
の超複雑機構なんです。
200年前の、時計技師たちの
精度へのあくなき探究より生み出された
この機構は、
「時計師のロマンが詰められた技術」
「時計の中にある小さな宇宙」
と例えられるほど!!
その高度な技術を持つのは、
ごくわずかな最高レベルの職人のみとされており
莫大な時間がかかる上、
緻密で繊細な作業を要求されるため
非常にコストがかかります。
なので、
トゥールビヨン機構搭載モデルというだけで
軽く1,000万クラスは当たり前なのです。
そんな、
約200年前の革命的な発明で、
時計師のロマンが詰み込まれ、
芸術的な機能美をまとったトゥールビヨン!
一度は手に入れてみたいものですね!
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