ナビタイマー進化論Vol.1
こんにちは。
スリークの飯田です。
今、私が密かに気になっている時計がナビタイマー8。
今年発表になったブライトリングの新作ですね。ご存知の方も多いかと思いますが
今回はブライトリングのナビタイマーについて掘り下げていきたいと思っております。
ブライトリングのファンの皆さんはもう既にチェック済みだと思いますが
このナビタイマー8が誕生する背景、ナビタイマーとは一体何なのか?
ナビタイマーの歴史を振り返りながら何回かに分けてお伝えしていきたいと思います。
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1952年ナビタイマー誕生
Ref:806
初代、ナビタイマーが誕生したのが1952年。
◆NAVIGATION(ナビゲーション=航空術)
◆TIMER(タイマー=時間計測)
この2つの単語を組み合わせた造語です。
原型となったのは1942年に誕生したクロノマット。
↑これが1942年誕生のクロノマットです。
このクロノマットのベゼルに搭載されている回転計算尺を
よりパイロットが使いやすいような航空計算尺にした
進化したモデルがナビタイマーでした。
ちなみに↑これが航空計算尺。パイロット用の航空用計算尺「E-6B」です。
当時のパイロットはこれと地図を駆使してフライトプランをたてていました。
この計算尺を応用したのがナビタイマーの計算尺でした。
ちなみにこのE-6B計算尺を考案したのはアメリカのウィームス大佐。
↑ウィームス大佐。
ちなみにウィームス大佐はアメリカ海軍の将校。
彼の発案で開発された時計がロンジンなどにはあり、今でも人気のモデルです。
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1952年という時代背景
ここで、1952年というのはどのような時代だったのでしょうか。
第二次世界大戦が終結したのが1945年。
その7年後です。
ご存知のように第二次世界大戦で活躍した飛行機はレシプロ機。
日本のゼロ戦、アメリカのムスタング、イギリスのスピットファイア、ドイツのメッサーシュミットなどなど・・・
ちなみに↑の写真ですが、皆さん知っていますか?
【ブライトリング ファイターズ】
第二次世界対戦に活躍した各国の名機を集めて編成されたチーム。
今は活動していないのですが
20年近く前はこのチームに向けたモデルなんかも出てていました。
話がそれましたが、そんな時代です。
ちなみにジェット機が開発され実用化されたのが第二次世界大戦中のドイツとイギリス。
初のジェット旅客機が誕生したのが1952年のイギリス。
↑世界初のジェット旅客機イギリスのコメット。
これを皮切りに50年代はジェット旅客機の開発がされるようになり、1960年に入りやがて大衆化していくのです。
そんなジェット機の黎明期であるこの時代にナビタイマーが誕生したというのも必然であったと思われます。
ナビタイマーは国際パイロット協会AOPAの公認時計となります。
↑初代ナビタイマーの文字盤にもAOPAのマークがあります。
当時のパイロット達にとってナビタイマーは大歓迎された時計だったようです。
でも、そうですよね。
空を飛ぶというのはある意味命がけの行為な時代。
その自分の命を預けるのにも必ず必要だったのがフライトコンピュータと言われていた航空計算尺。
その航空計算尺が腕元の時計に搭載されており、
しかも時間まで計測できるアイテムとなったら、
それはもうパイロットにとっては大げさじゃなく、最強のアイテムだったのだと思います。
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ナビタイマー2ndバージョン
1952年に初代ナビタイマーが発表されてからもナビタイマーは進化していきます。
Ref:806
1959年にナビタイマーの2ndモデルが出ます。
リファレンスも初代と同じで、搭載するムーブメントも初代と同じヴィーナス178。
違いは、アラビアではなくバーインデックスを採用し、インダイヤルも反転カラーの白へと変更しました。
これにより、視認性もさらに向上し機能的にも進化したと言えるでしょう!
そして、1960年代前半にはAOPAロゴではなく、2つの鳥(飛行機)マークへと変わります。
リファレンスは同じRef:806。ムーブメントもヴィーナス178を搭載。
私が一番好きなヴィンテージナビタイマーです!
そして、1960年代中盤からは上記のようにインダイヤルが大きくなったRef:806が登場します。
もちろんムーブメントも名機、ヴィーナス178。
リファレンスやムーブメントは変わらなくとも、視認性を考慮して進化していくナビタイマー。
そして、今多くの皆さんがイメージするブライトリングの『ナビタイマー』のデザインはこの2ndモデルから踏襲されているのです。
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ナビタイマー宇宙へ行く
1962年5月24日、
アメリカの宇宙飛行士スコット・カーペンターと共に宇宙に旅立った時計がコスモノートです。
コスモノートは12時間表記から
24時間表記へと進化したナビタイマーでした!
実際にスコット・カーペンターが使ったのはインダイヤルも黒いモデルだったようです。
コスモノートは宇宙へ行った初のクロノグラフ腕時計です。
昼夜の区別が付かない宇宙空間、
どのようなトラブルが起こるかわからない不安 1人がやっと入れる狭い閉ざされたコックピットの中において
計算尺付 クロノグラフ付 24時間表示 というコスモノートの存在は非常に大きな安心感を与えてくれる存在だった思います。
ちなみに宇宙船なんて表現をしますが、ほとんどの方がイメージしているようなものとは違うと思います。
当時は宇宙開発の途上まっただ中。
こんな宇宙船。
もはや船というよりカプセルです。
こんな作りですからね、、、
大きなロケットをどんどん切り離していって 宇宙に行く頃にはこれだけになっているという。
なんとも凄い。
このロケットの先っぽが宇宙にいくのです。
そんな宇宙へ行くことが冒険活劇のような時代の話なのです。
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と、気が付いたら結構長くなってしまいました。
コスモノートで熱くなってしまい、まだまだ書きたくなったので今回はここまでにします。
次回も引き続きお楽しみにしてください!
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私が書いた他のブライトリング関連ブログも是非ご覧ください。
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