【Grand Seiko 特集】【なぜ、ザラツ研磨が必要?】編
2024.03.30
スリーク新潟、スリークBP、スリーク富士見
開催店舗:スリーク新潟 スリーク富士見 スリークEXPOCITY
期間:2024年3月2日(土)~4月7日(日)
3.2sat-4.7sun
こんにちは!
いつもご愛読いただきありがとうございます。
本日より3日間は私スリーク新潟の小柳がGSの外装についてお話していこうと思います。
宜しくお願い致します。
昨日は【ザラツ研磨】についてお話ししましたが。
本当に【ザラツ研磨】は必要なのか?という声も聞こえてきそうですので、なぜ必要なのか。
というところをお話していきます❕
どうぞ最後までお付き合いいただければ幸いです 😳
【なぜ、ザラツ研磨が必要なのか。】
1960年代後半に当時のデザイナーによって生まれた『セイコースタイル』というデザイン文法。
スイスの天文台が行う精度コンクールで上位を占めるようになっていた日本の腕時計を
精度、だけでなく意匠と完成度においても、燦然と輝くものにする為に作り上げたその文法を
最初に体現したのが44GSとその翌年に発売された61GSという二つのグランドセイコー。
まさに名機といわれるそのグランドセイコーですが、やはり日本の美意識というところにも
着目されているのだと私は思います。
グランドセイコーの大切にしている、『光と影』の生み出す立体感や煌びやかさ
それを表現しているのがダイヤルのデザイン、【ザラツ研磨】から生まれる歪みの無い、
超鏡面仕上げ。
当時のデザイナーは製造現場に通い、職人さん達と模索し何度も試作を繰り返した結果生まれた
『セイコースタイル』。
この『セイコースタイル』を支える職人技術のひとつが【ザラツ研磨】です。
鏡面仕上げや、節目つけの下地となる『超平滑な面』をつくる研磨工程ですが、
『セイコースタイル』のように、面と面が鋭い稜線で接している場合には欠かせない技術です。
【ザラツ研磨】は回転する円盤の中心部と外周部ではケースを押し当てる時間を変える必要があり、
これも難しさのひとつです。違いを感覚として身体で覚えなくてはいけません。
信州 時の匠工房内にあるケース工房のザラツのスペシャリスト。
彼もかつてはそのコツを身体に覚えさせる為に何カ月もかかった。と言っております。
世界から認められた精度。そして精度だけでなく日本の美意識という観点から
外装にも力を入れ『セイコースタイル』デザイン文法という、
自分たちの方法論と美学で解釈し、新しいグランドセイコーにも採用する。
そしてそれを支える職人と【ザラツ研磨】という技術。
どれか一つが欠けては成り立たない。
それこそグランドセイコーが魅力的に映る一つの理由だと思います。
今回はこの辺で👐
最後までお読みいただきありがとうございました❕
明日はケースの素材に迫っていきます!
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