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【名作タグホイヤー】vol.1~カレラ~

2018.04.04

スリークBP

『タグ・ホイヤー カレラとは?』

 

スリーク飯田です。

今回から、タイトル通り?タグ・ホイヤーについて色々と書いていきたいと思います!

なぜタグ・ホイヤーか?

私のことをご存知の方はご理解いただけると思いますが

それはそういうものなのです。。。。

 

ブランドの魅力から商品の魅力まで

時にはマニアックに

時には・・・なんでしょう・・・・

まぁ、何といいますか、

皆さんが興味を持ってご覧いただけるような内容にしたいと思っております。

 

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さて、

そんな今回ですが、タグ・ホイヤーというと皆さんは

どのモデルを思い浮かべますでしょうか。

 

タグ・ホイヤー カレラ キャリバー ホイヤー01 クロノグラフ 100 M - 45 mm CAR2A1W.BA0703 タグ・ホイヤー ウォッチの価格タグ・ホイヤー カレラ キャリバー5 デイデイト 自動巻ウォッチ 100 M - 41 mm WAR201A.BA0723 タグ・ホイヤー ウォッチの価格

 

やはり、ここらへんの【カレラ】を思い浮かべる人は多いのではないでしょうか。

 

一昔前なら【s/el】シリーズだったりをイメージする人も多かったと思いますし、

 

タグ・ホイヤーなら【モナコ】だろ!という意見の人もいるかと思います。

 

しかし、現在において最もバリエーション豊富で、代表モデルと言ったらやはり【カレラ】だと言えます。

 

そんなカレラについて今日は掘り下げていきたいと思います。

 

 

 

 

①カレラの由来

 

ご存知の方も多いと思いますが【ラ・カレラ・パナメリカーナ・メキシコ】(LA CARRERA PANAMERICANA MEXICO)

というカーレースに由来します。

 

このレース、1950年代前半にメキシコでおこなわれていた伝説的な公道自動車レース。

その総走行距離は300kmを超え、くわえて峻嶮な山道を使ったヒルクライム、ダウンヒルあり、

「LA CARRERA PANAMERICANA MEXICO」の画像検索結果「LA CARRERA PANAMERICANA MEXICO」の画像検索結果「LA CARRERA PANAMERICANA MEXICO」の画像検索結果

 

どこまでも続くストレートありとコースは変化に富み、

当時、世界でもっとも過酷なレースの異名を取っていました。

非常に熱狂的なファンも多く人気のレースでした。

 

が!

しかしそのあまりの過酷さから死傷事故が多発!!!

 

1954年に僅か5回の開催でその幕を閉じた伝説のレースなのです。。。。。。。

 

 

 

 

 

では、なぜそのレースの名前から時計のモデル名にしようとなったのか?

 

当時、ホイヤー社の社長であったジャック・ホイヤーがそのレースに感銘を受けたというのはもちろんなのですが

 

【CARRERA】というスペイン語の意味にも惹かれたからのです。

 

 

CARRERAはスペイン語で

 

◆レース

 

◆道

 

◆コース

 

◆キャリア

 

などの意味があります。

 

これらの意味合いはホイヤーというブランドの未来にも繋がる良いネーミングだと思ったそうです。

 

そうして、このレースのトリビュートモデルとして、大きく視認性の高い文字盤を備えた、モータースポーツ愛好家の為のアイコンモデル『カレラ』の創作を1963年に開始。1964年に発表されました。

 

 

②カレラのデザインコード

さて、ご存知の方も多いかと思いますが、カレラは非常に豊富なバリエーションがあります。

パッと見た目では

『このモデルとこのモデルは全然違うシリーズではないか?』

と思うようなモデルまでもがカレラとして存在しています。

 

では

 

カレラとは何か?!

 

カレラがカレラとされるデザインコードは何かについてご説明いたします。

意外とこのことは販売しているスタッフでも知らないなんてこともある内容なので要チェックです!

 

デザインコードを語るにはまずは最初のオリジナルモデルをご覧いただかないとです。

「CARRERA 1963年」の画像検索結果

 

これが1963年のオリジナルモデルです。

 

このモデルを作るにあたり、ジャック・ホイヤー氏は『私は文字盤をクリアで、クリーンなデザインにしたかった。そして技術的な革新がその助けになった』と言っています。

 

どういうことか言いますと

当時の時計の風防は現在のようにサファイアガラスなどは使われておらずプラスチックでした。

プラスチックだと水に入り水圧がかかると風防が歪むことが起きます。

そうすると防水性を確保できなくなります。

 

しかし、見返しの部分にスティールのテンションリングをはめ込むことで水圧で風防が歪んでも防水性が保たれるというアイデアを

ホイヤーに風防を納入していたメーカーが出してきたのです。

 

 

その提案に対してジャック・ホイヤー氏は

そのテンションリングに5分の1秒のスケールをプリントすることを思いつきました。

目盛りが文字盤に入らないので、文字盤自体は非常にすっきりとしたクリーンなものになりました。

 

 

↑ここの部分ですね。

 

 

はい。

 

そうです。

 

お察しの通り!

 

 

このフランジ(見返し)の部分にスケールをプリントすることがカレラのデザインコードとなっています!

 

 

↑現行モデルのどのカレラも、3針だろうと、クロノグラフだろうと

 

このフランジの部分には必ずスケールがプリントされています。

 

ちなみに

 

このフランジに何かしらの表記をするというアイデアは他のブランドの時計にも採用されており

大きな影響を与えたのが伺えます。

 

 

 

 

 

さて、

 

カレラのデザインコードはそれだけか??

 

 

と、言われましたら

 

NO

 

です。

 

 

 

カレラの開発が始まった1963年の1年前、

1962年にホイヤーは『オウタヴィア』を発表しています。

「1st AUTAVIA 1962」の画像検索結果

↑昔のオウタヴィア。

(今年、復刻モデルが出たので話題になりましたね!今度オウタヴィアのことも書きたいです、、、)

 

このオウタヴィアというクロノグラフが既に存在していた中で

新しく開発する『カレラ』はオウタヴィアとは違う性格のものにしなけらばいけなかったと思われます。

 

オウタヴィアは語源がオートモービル(自動車)とアヴィエーション(航空機)の造語。

つまり、それらの分野における人達への専門的な要素の強いモデルでした。

 

一方で『カレラ』はネーミングの出自のようにレーシングウオッチとしての要素を持たせながらも

ドレスウオッチの要素も盛り込んだものにしようとしたと思われます。

 

 

 

そのドレスウオッチの要素が入ったのが

 

このラグです。

 

長くシャープ。

 

そして内側に大きく抉ってあり、面を沢山とっています。

 

ラグに多くのカットを入れて立体感を出すことでドレス感を強めています。

(ダイヤなどと一緒でカットを入れることで光の屈折で立体感が増し、高級感も出てきます)

 

 

はい。

 

そうなんです。

 

この多面的なラグの形状、内側に抉られたラグ、これがもう1つのデザインコードとなっています!

 

 

 

 

ご覧のように

 

現行モデルもラグは内側が抉れて多面的なカットになっています。

 

 

一見、初代のカレラと比較すると全く別物に見えてしまう↑の『カレラ ホイヤー01』も

この2つのデザインコードをちゃんと踏襲しているのです。

 

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以上が、カレラとは?ということに関して。

 

タグ・ホイヤーの中でも今、最も人気があるモデルのカレラシリーズ。

様々なバリエーションがある為、『カレラ』という名前だけが独り歩きして

カレラというモデルは一体どんなモデルのことなのか?そんなふうに感じていた方もいるのではないでしょうか。

 

カレラ=レーシングウオッチ

 

こういう認識を持っている方からしたら

3針のカレラはカレラではない!という意見をお持ちの方もいると思います。

しかし、上記のように

当初からラグデザインや文字盤をすっきり見せようとした試みからも

カレラにはドレス感を与えることを意図して作られたモデルであるのだから

その生い立ちを考えればこそ、現行モデルの3針カレラも十分にカレラらしいモデルであると思うのです。

 

是非、皆さん店頭で様々なカレラを手に取ってみて

色々な角度から見比べてみてください。

パッと見た目の違いはあっても、やはりどれもカレラらしいというのが感じられると思います!

 

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