【名作タグホイヤー】vol.8~カレラ ホイヤー01~
2018.04.15
スリークBP
スリーク飯田です。
さて、カレラについてはこの連載を始めて1回目でご紹介しました。
1回目では名前の由来やデザインコードなどをご紹介しましたが
カレラシリーズは豊富なラインナップがあります。
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今回はもう少し入り込んでカレラシリーズの中でも
ブランドの代表モデルとなっている
『カレラ ホイヤー01』についてご紹介していきたいと思います。
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①ジャン-クロード・ビバー
カレラ ホイヤー01が発表されたのは2015年。
その背景にはジャン-クロード・ビバー氏の多大な影響があります。
時計好きの方なら知っている人も多いはず!
彼の時計業界に残してきた功績はあまりにも大きいです。
彼はマーケティングの天才!
携わってきた時計のどれもが人気になってきました。
経歴は
1975年オーデマ・ピゲに入社
1980年オメガに入社
1982年休眠状態だったブランパンを復興させる
1992年スウォッチグループにブランパンを売却
オメガに戻り、アンバサダーを起用したマーケティングを行い始める
2004年ウブロのCEOになる
2008年ウブロをLVMHに売却
2012年ウブロのCEOから会長へ
2014年LVMHの時計部門(ウブロ、ゼニス、タグ・ホイヤー)の全責任者となる。同時にタグ・ホイヤーのCEOも兼任
2015年ホイヤー01やコネクテッドウオッチを発表
今や人気の高いウブロ。
このウブロは1980年創業の新しいブランドなんですね。
でも、2000年代に入り経営が傾きはじめており、ウブロはビバーを招致しました。
そこからのV字回復は素晴らしい勢いでした。
ちなみに、現在いろいろな時計ブランドが有名人を広告塔に起用していますが
このアンバサダー制度を定着し業界内に浸透させたのもビバー氏でした。
そんなビバー氏ですが『フュージョン』という言葉が好きなようです。
ウブロのビッグバンのコンセプトにもなっていたフレーズですが
タグ・ホイヤーのカレラホイヤー01にもその思想は盛り込まれています。
◆天然素材と科学素材の融合
◆伝統と革新の融合
などなど、相反するものの融合をホイヤー01は果たしています。
ちなみに、彼は某雑誌のインタビューで、
あなたにとって『NO Watch NO Life』じゃないか?と聞かれて
それよりも何よりも『NO Passion NO Life』だよ
と語っていました。
情熱のない人生なんてつまらないと。
彼の原動力は溢れんばかりのパッションなんです。
ちなみに余談ですが、私が初めてスイスに行った時に某ブランドの重役に『スイス人にとって時計とは何なんですか?』と聞いたら
『パッション!!』と一言だけの返答をいただきました。
『NO Passion NO Life』
素敵な考えです。
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②カレラ キャリバー ホイヤー01 クロノグラフ
さて、そんなビバー氏がタグ・ホイヤーの社長となって
最初に出したモデルがカレラ ホイヤー01でございます。
CAR2A1Z.FT6044
45㎜
100M防水
580,000円+tax
現在では様々なバリエーションが展開されていますが、一番最初に出たのはこの1品番のみ!
つまりは他のバリエーションよりもこの品番モデルが
ビバー氏やデザイナーの想いが一番純粋に詰め込まれたモデルだとも言えます!
ホイヤー01は今やブランドを代表するモデルとなりましたが
ムーブメントはキャリバー1887の仕様を変えたキャリバーホイヤー01を搭載。
ムーブメントもとても魅力あるモデルですが
この時計の特徴は何といってもケース形状にあります。
通常、時計は
①裏蓋 ②ミドルケース(本体) ③ベゼル
この3ピースで構成されますが
ホイヤー01はモジュール構造により、12個のパーツによって構成されています。
ケース本体はブラックチタニウムカーバイトコーティングを施しており、ラグとの色のコントラストが映えます。
ラグとケースの繋ぎ目にエッジが効くので立体感がうまれています。
そんな立体的なケース形状に呼応するように、文字盤も奥行きを持たせた作りにしています。
また、ベゼルはセラミック製であり、同じ黒色でもケースとの質感の違いがあり、そこもまたイイのです!
インデックスもダイヤカットを施しており、エッジの立った立体感のある作り。
挿し色に赤を入れるなどのさり気ない配慮にもこだわっています。
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③プロトタイプ
少し横道にそれますが
このカレラホイヤー01が発表された時のプロトタイプをご覧ください。
↑これがプロトタイプです。
現行の製品と若干の仕様違いがあります。
まずはホイヤーロゴとカレンダーが違います。
プロトタイプは風防にロゴがプリントされています。
そして、カレンダー位置も3時位置で、枠が赤くなっています。
こうやって見ると違いがわかりますよね。
カレンダーの位置が4時方向に少しずらしてあります。
これはカレンダー表示の部分の下を白くすることで、カレンダーを読み取りやすくした配慮です。
またロゴもプリントではなくプレートになっています。
他にも文字盤内のプレートの形や色も変更になっていますが大きく目立つのはこの2点。
そして、ラグの横にはこのようにネジ止めがありました。。。
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④現行モデルはやっぱりカッコいい!
と、プロトタイプを見てもらったのですが
改めて、現行モデルを見てみますと個人的には
プロトタイプよりも断然、現行モデルの方がカッコよく感じます。
カレンダーの枠を赤くしなくて正解だったと思います。
ただ、私の左脳な好みで言うとカレンダー位置が中途半端な位置に感じて少し不満もあるのですが、
左脳で考えずに右脳で見ると非常に惹かれる部分の多いモデルです。
実際に着けているんですけど
まず、
①着けやすい(着け心地が良い)
ケース径が45㎜あるので大きくて着け心地悪いんじゃいないか?と思う方も多いのですが
実際に着用するとケースの大きさなど関係なく非常に着けてて違和感のないモデルです。
ケースの重心位置やベルトの幅や厚さ、それらのバランスで着け心地って変わるのですが
このモデルはなかなか優秀です。
特に写真のラバーベルトですと文句なしの装着感です。
②見やすい
文字盤がスケルトンになっていて見にくいんじゃないか?と言う方も多いのですが
実際に着用していると結構見やすいです。
現在時刻の把握に重要なのは針とインデックスの視認性の高さなんですよね。
このホイヤー01はまず、インデックスが見やすいんです。
インデックス自体がダイヤカットのエッジの効いた立体的な作りで
そこに夜光と赤い挿し色が入っているので、文字盤がスケルトンでごちゃごちゃしているように見えても
実際はパッとインデックス位置が把握できます。
そして、それを指す針も太くてしっかり長さもあるので見やすくなっています。
よく言っているのですが
時計選びで重要なのは見た目の好み!
理屈じゃなく、自分自身の感性にドキュン☆とくるモデルが一番イイと思います。
ムーブメントや外装などの品質やスペックなども大事ですが
それは好きな時計選びのスパイスみたいなものです。
ただ、時計は着けて、見る、物ですから
単品で見た見た目だけでなく、自分の腕に乗せて見た見た目を重視して欲しいなと思うのです。
大きさや厚さ、着け心地などで見た目の感じも変わると思います。
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