【パネライ・アベレナメント】Vol.9 ~フォントの話③~
2018.11.03
スリーク新潟
こんにちは。
めっきり外が寒くなりましたね。
気が付けば11月。
年末に向けてテンヤワンヤの飯田です。
今回もタイトルをご覧いただいてお分かりの通り、
まだまだフォントネタがあるのです(笑)
PAM00372のヒミツ
今日は私の好きなモデルPAM00372。
1950年代のイタリア海軍に供給していた時代の時計をかなり忠実に復刻したモデル。
PAM00372
47㎜
100M防水
990,000円+税
この時計ですが、見出しのような大げさではないですが
ちょっとした秘密というか、あまり気づく人が多くないことがあります。
それは、、、、
もう既にお察しの通りフォントです。
この3種類のモデルを見比べて
どこのフォントが違うか分かりますか??
12を見てみてください。
違い分かりますか??
この12の2の部分!
折り返しがキュッと鋭角になっているか、
少し丸みがあるかの違いがあるんです。
あと、
文字盤にある
LUMINOR
をもう一度見比べてみてください。
Mです。
Mをよーく見てみてください。
ここが違うんです!
細かいところですが、こんなところにも個性があるんですね。パネライは!
なんでこの様な違いがあるかと言いますと
PAM00372のデザインの元になったのがコチラ。
イタリア海軍に供給されていた時代のヴィンテージパネライ。
これを元にしているのです。この時計を忠実に再現したのがPAM00372なのです。
↑ヴィンテージのモデルがこれ。
↑PAM00372の文字盤がコレ。
こんな細かいところの書体まで再現したところが
パネライの拘りを感じます。
ちなみに、軍に供給していた60年間で製造した時計の本数は約300本と言われています。
しかも軍事機密なので、当時の資料もほとんどなく、
現存する現物も少ないのがヴィンテージのパネライです。
そんなパネライですが、当時は量産をしているわけでもないので、(おそらく)生産時期によって
少しずつの違いが見受けられました。
(どこのブランドでもそうですけどね、)
↑この写真の上のモデルがPAM00372の元になったモデルですが
下のスモールセコンドが付いたモデルと比較すると12の2のカタチが違うんですよね。
お分かりになります??
そんな拘りモデルがPAM00372なのです!
では最後に動画。
パワーリザーブ付のPAM00423ですが
ケースの形状はPAM00372と一緒。
この立体的なケース形状が見事なのです!
鍛造の後に削り出したラグ周りの造形美は素晴らしい職人技術が伺えるモデルです。
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今日のパネライ
そして、『今日のパネライ』のコーナー。。。
PAM00661
44㎜
300M防水
1,300,000円+税
この時計の1番の特徴は
カーボテックという素材をケースに使用しているところです!
「カーボテック」(Carbotech)は、これまで時計製造の世界で使われたことのなかった、
カーボンファイバーをベースとする複合素材です。卓越したテクニカルパフォーマンスを備えたカーボテックは、
起伏のあるマットなブラックの表面となっていますが、その状態は切断の仕方によって変化するので、
それぞれが異なる表情になる為、全く同じものが2つとないオリジナルの時計となります。
カーボテックは、見た目の美しさと性能の両面を向上させるよう開発された構造を有しています。
こうした部品用にカーボテックのプレートを成形するには、カーボンファイバーの薄いシートを、
高圧条件下で、温度を管理しながら、結合材としての役割を果たすことで
より頑丈でより耐久性の高い複合素材を生み出すハイエンドポリマーのPEEK(ポリエーテルエーテルケトン)と共に圧縮します。
あと、素材だけではなく
文字盤のデザイン。
インデックスがドットを使用しています。
過去にサブマーシブルなどでの採用はありましたが、このようなドットインデックスをルミノールマリーナで採用しているのはこのモデルだけ!
そんな個性も魅力的です。
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PANERAI avvelenamento Vol.1 ~パネライの歴史①~
PANERAI avvelenamento Vol.2 ~パネライの歴史②~
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