スタジオブライトリングへ潜入してみた!〜その5〜
2019.11.15
スリーク富士見
みなさんこんにちは!
BREITLING NEW MODEL COLLECTION開催中の
スリーク富士見から伊藤が小出しでお送しております!
スタジオブライトリングへ潜入してみたその5!!!!
はご覧いただけましたか?
今日は前回の予告通り、ポリッシュルームへ参ります。
ポリッシュとは研磨のこと。
スタジオへ送られてきてオーバーホールすることになった時計は
内部のムーブメントの調整と同時進行でケースとブレスレットのポリッシュをします。
ご愛用傷をそのままにしたい、あんまり光らせたくない、という場合はポリッシュを省けます。
ちょっと傷が気になってきたけどオーバーホールまではしなくていいなあ…という場合はポリッシュのみもできますよ!
こちらがポリッシュ専門のお部屋。
専門技術者のポリッシャーさんは研磨剤がつくと目立っちゃうので
白衣じゃなくてブルーの作業服を着ていらっしゃいました。
ケースやブレスレットの素材である
ステンレススチールは硬く、磨いていると摩擦熱を持つためグローブが必須です。
それと研磨剤が肺や気管に入るのを防ぐ防塵マスク。
こちらでひたすら磨いて磨いて磨きまくっていらっしゃるそうです。
こちらの方はポリッシュ一筋10年!
モーターで高速回転する研磨マシーン(爆音)を稼働させ、
研磨剤やステンレスにあてる布の硬さを変えながら丁寧に磨きます。
回転方向に抵抗するように手で品物を持つので力が必要ですし、
気を緩めると回転方向に持っていかれちゃうことがあるので集中力が必要な仕事だと思います。
こちらの方はハンドモーターを使って大きな研磨機で磨けないところを丁寧にポリッシュ。
よくオーバーホールでポリッシュされてピカピカになった時計をお客様にお返しすると
『傷だらけだったのに新品みたいに綺麗になった✨!!!』とお喜び頂くのですが、
その背景にはこうして細部にまで妥協せず磨き上げるポリッシャーの職人技があったのですね。
これは回転する研磨マシーンにつける布で色々な大きさや硬さがあります。
磨きたい場所や素材の違いによってマシーンにつける布と研磨剤を使い分けます。
おや、これは時計の裏蓋ですが、何やらピンクのペンでマーキングされています。
ステンレスは硬いとはいえ、ずっと磨いているとすり減って行き、大切なロゴやシリアルマークが
薄くなってしまうことがあります。
研磨するときに刻印が薄くならないように塗る特殊な薬品だそうです。
こんなものがあるんですねえ。
こちらのモーターには硬い砥石のようなものがついています。
ケースやブレスレットをヘアラインにするときや、たまにムーブメントを治す技術者さんたちが
工具を研ぎに来たりすることもあるとか。
ポリッシャーさんに一番難しいポリッシュってなんですか?と聞いたところ、
ベントレー!という言葉が返って着ました。
ベントレーといえば、フロントグリルを模したベゼルが印象強いモデルですが
実は特殊なケースの形をしています。
ナビタイマーやクロノマット などのモデルは丸みがついたケースの形なのに対し、
ベントレーのケースは凹の形をしているので、シャープなエッジを損なうことなく綺麗に磨くのが大変なんだそうですよ!
このベントレーモデルももう廃盤なのもちょっとさみしいですが…。
まだスリーク新潟の方でわずかに在庫があるので!
気になる方は見に行ってみてくださいね!
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スリーク富士見
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