【Grand Seiko 特集】文字盤への拘り編 Vol.2
2024.03.24
スリーク新潟、スリーク富士見、スリークEXPOCITY
開催店舗:スリーク新潟 スリーク富士見 スリークEXPOCITY
期間2024年3月2日(土) から4月7日(日)
【Grand Seiko 特集】文字盤への拘り編 Vol.2
こんにちはスリークEXPOCITY店 です。
いつもご覧頂きありがとうございます。
【Grand Seiko 特集】文字盤への拘り編 Vol.2
こんにちはスリークEXPOCITY 北村です。
いつもご覧頂きありがとうございます。
前回に引き続き、今回は型押し文字盤について
お話したいと思います。
直接手で彫り上げる
世界でたった1つの金型
近年、グランドセイコーの型打ちダイヤルは人気を博し、世界的にファン層を拡大するフックとなっています。
他ブランドには追随できない高度な技術が詰め込まれています。
日本らしい情緒を感じさせる立体的な模様と美しい発色であるために技術面で重要なポイントは3つ。
1つが型づくり、もう1つがメッキ、そしてクリア塗装です。
型づくりについて言えば、自社製であることが最大の強み。
何通りものサンプルの中から1つが選ばれると、その模様を金型に手作業で彫り起こします。
金型づくりには機械彫り、エッチング、手彫りと3種類の手法がありますが、グランドセイコーでは手彫りにこだわっています。
機械彫りは幾何学模様や面を出すのが得意な一方、どうしても画一的になりがち。
近年のグランドセイコーのように自然をテーマにした有機的なダイヤルには、手彫り模様がふさわしいのです。
白塗料ではなく銀メッキで純白の文字板を生み出す
2つめが、メッキの特性を生かした緻密な仕上げ加工です。
例えば、「雪白」ダイヤルの雪のように純白なダイヤルを実現するには、塗料が繊細な凹凸の谷間を埋め、模様が台無しになってしまうため、単純に白の化学塗料を吹き付ければいいというわけではありません。
実は「雪白」ダイヤルに白い塗料は一切使っていないのです!
代わりにこの純白を表現する鍵となっているのが、銀メッキです。
詳細な工程はお伝えできませんが、試行錯誤の末、光沢がなければ白色に近く見えるという銀メッキの特性を生かした表面処理技術を用いることで、あの純白のダイヤルを実現しているのです。
銀メッキは空気に触れると黄変してしまうので、まず上から薄くクリア塗料を吹き付けて密封し、酸化を止めます。
この純白のベースの上に塗料を重ねることで、淡いピンクの「花筏」ダイヤルや淡いブルーの「御神渡り」ダイヤルなど繊細な色も美しく再現でき、カラーバリエーションの拡大が可能になりました。
その上に、今度はクリア塗料を厚く吹き付けます。
これが第3のポイント。
それを砥石で丹念に削り取った後に一度乾燥を行い、さらに磨き上げて薄膜レベルまで落とし込みます。
特に夏の気温が高い時期には塗料が緩みがちで、そうなると模様の凹んだ部分が沈んで、塗装した表面もボコボコとした状態になってしまいます。
非常に微細な凹凸ですが、これがあると模様が立体的に見えません。
だからこそ、一度分厚く吹き付けたクリアに処理を加えて薄く削り落とし、平滑な表面を作るという、一見無駄にも思えるこの一手間が非常に重要となっているのです。
つまり型、メッキ、塗装の3つの高度な重ね技で、型押しの模様以上の立体感と美しい発色を実現しています。
あくまでも人の手による金属加工技術と塗装技術を融合し、ダイヤルの奥深い世界をつくり出す…グランドセイコーの拘りが見られますね。
↑塗装前と塗装後
下のケースが塗装前で、上のケースが塗装後。並べて比較すると、ごく淡いピンクに色付いていることがわかります。
次回は季節の移ろいをどのようなテーマでダイヤルに落とし込んでいるのか具体的なモデルと共にご紹介します。
ここまでご覧いただきありがとうございました!
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