タグ・ホイヤーフェア 2017 【ホイヤーにほえろ!第五回】
2017.05.05
スリークBP
日本最大級のスケールでお届けしている
スリークBP 「タグ・ホイヤー フェア 2017」
先日のFM新潟のラジオをお聞きになりましたでしょうか?
タグ・ホイヤー フェアもますます盛り上がっておりますよ~!
期間限定連載の新コーナー、
「ホイヤーにほえろ!」
このコーナーでは
タグ・ホイヤーを熟知し、
タグ・ホイヤーを愛してやまない
マスター オブ タグ・ホイヤーの方々から
タグ・ホイヤーの魅力、
新製品のこと、
今回のフェアの見どころなどなど
タグ・ホイヤー全開で繰り広げる
熱いトークコーナーです。
第1回はコチラ
第2回はコチラ
第3回はコチラ
第4回はコチラ
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連休も中盤にさしかかりましたね!
皆様どんなGWを過ごされていますか?
そんなこんなでこのコーナーも第五回目!
いつもご覧頂きありがとうございます。
本日ご登場いただくのは、
LVMH ウォッチ・ジュエリー ジャパン株式会社、
タグ・ホイヤー 技術責任者 鈴木さん
日本のタグホイヤーの時計が全て集約される、
LVMHウォッチジュエリージャパンカスタマーセンターの
技術責任者でございます!
日本中のタグホイヤーを直している、
スペシャリスト・オブ・タグホイヤーです。
本日はムーブメントについてあれこれ聞いてみました。
とその前に、
ちょっとマニアックなお話しになるので、
まずはクロノグラフの機構において、
作動方式と伝達方式でそれぞれ種類があることについて
頭の片隅に入れておいて下さい☆
作動方式・・・ストップウオッチのボタンを押すとどのようになって作動し始めるか
伝達方式・・・時計の動力からどうやって力を伝達してストップウオッチの針を動かすか
上記のような表に分けることができます。
【作動方式】
①コラムホイール
伝統的な作動方式ですね。
別名『ピラホイール』とも言います。
パーツ形状がカム式と比較して複雑なので
高級クロノグラフの代名詞的な存在でありましたが、
現在では各メーカーが作る自社製のクロノグラフだと
大体がコラムホイール仕様になっています。
②作動カム
60年代以降、大量生産などに不向きなコラムホイールから
コスト面でも抑えられるカム式が多く出てきます。
ただし当時はカム式だとクロノグラフのストッパーが付けられていなく、
衝撃などで針がずれてしまう可能性もあり、
コラムホイールよりも低い扱いを受けていました。
しかし、現在のカム式はストッパーもついているので
コラムホイールと比較してもそん色はなくなっています。
【伝達方式】
①キャリングアーム
昔の名作ヴィーナス社製のクロノグラフなどは
キャリングアームが多かったです。
現在でもゼニスのエルプリメロや
オメガの手巻きスピードマスターなどでは採用されています。
②スイング(振動)ピニオン
バルジュー7750などが採用している為
世に出ているクロノグラフの多くが
このスイングピニオンとなっています。
③垂直クラッチ
トルクロスが少なく、針飛びがないため
現在の多くの高級機種などには
垂直クラッチが採用されています。
タグホイヤーの自社ムーブメントは、
「キャリバー1887」
「ホイヤー01」
「ホイヤー02」
「ホイヤー02T」
がございます。
そもそも自社キャリバーってなんでしょう?
自社キャリバーとは簡単に説明すると、
タグホイヤーがパーツを1から10まで、
製造、設計、組立を行うキャリバーのことを言います。
だからこそブランドによってそれぞれ個性が出るのです。
だからこそ色々と聞いてみました!
-ホイヤー01とキャリバー1887の違いは?
「実はスペックは一緒です。
パワーリザーブが50時間で、
伝達方式は振動ピニオン、
作動方式はコラムホイール採用しています。
このコラムホイールの色が青から赤に変わっています。
ローター部分もブラックになり、
よりタグホイヤーの世界観が投影されています。」
キャリバー1887をベースにチューンナップしたホイヤー01。
それだけキャリバー1887が改善の余地が無いほど、
優秀ということですね!
-タグホイヤーの自社ムーブメントの良い所は?
「2009年にタグホイヤー自社キャリバーが誕生しました。
それがキャリバー1887です。
この”1887”とはタグホイヤーが振動ピニオンというパーツを
開発した年にちなんで命名されました。
今から100年以上前のパーツですが、
いまだにタグホイヤー以外のブランドも使用しているほど、
画期的なパーツです。
この伝達方式に振動ピニオンを採用することによって、
パーツの磨耗を抑えられるので、
特に計測機会が多いF1レーサーといった
プロフェッショナルが使用しても長く安定した精度が保てます。
作動方式にコラムホイールを採用することで、
軽快な押し心地が生まれ、
確実なクロノグラフ動作ができるのです。」
なるほど。
あくまでもプロフェッショナルツールなんですね!
特にキャリバー1887、ホイヤー01は
クロノグラフの操作性に特化したムーブメントということですね!
さすが世界三大クロノグラフブランドです。。。
-新ムーブメント「ホイヤー02」の魅力はなんでしょう?
「ホイヤー01は振動ピニオン×コラムホイールでしたが、
ホイヤー02は垂直クラッチ×コラムホイールです。
垂直クラッチは針飛びが少なく、精度も最も高いです。
特に注目すべきはシングルバレルで
80時間パワーリザーブです。」
シングルバレル?
また聞きなれない単語が現れましたが、
簡単に言うと、パワーをストックしておく場所です。
40時間パワーリザーブが通常ですが、
それを倍の80時間まで伸ばしています。
すごいですね!
-「ホイヤー02」と「ホイヤー02T」の違いは?
「トゥールビヨン用の自社キャリバーがホイヤー02Tです。
ホイヤー02をベースに80時間パワーリザーブに加え、
COSC認定のクロノメーターを実現しました。」
-トゥールビヨンはなんでこんなに価格を抑えられるのですか?
「スイスの技術の最高責任者のギィ・セモンは、
なんで他のブランドはそんなにするの?と言います。
トゥールビヨンをこの価格で出すために、
生産コストを極限まで抑えられるからこその結果ではないでしょうか?」
と、気さくにこたえてくれる鈴木さん。
あれこれ質問してみましたが、
感じたのはタグ・ホイヤーの技術力の高さですね!
それだけ保証期間も長くできるのも頷けます。
タグ・ホイヤーフェアも残り僅かです。
皆様のご来場心よりお待ちしております!
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TEL:025-249-0130
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