TAG HEUER ~伝説の時計再び~ Vol・3
2019.04.26
スリーク新潟
こんにちは、THREEC新潟 津沢です。
今日は、Autaviaの続編 Vol・3オートマティック編です。
Autaviaが手巻きから、自動巻に変更されたのが、1969年
この1969年は、クロノグラフの自動巻機構の時計が数多く発表されています。
ブライトリング、ホイヤー・レオニダス、ハミルトン・ビューレン、デゥボア・デプラの共同開発で、
ビューレンの薄型2針時計用の自動巻きムーブメントの上に、
デゥボア・デプラのクロノグラフモジュールを重ね合わせたものが発表されました。
これが【クロノマチック】と呼ばれたキャリバー11です。
同年5月にSEIKO社からキャリバー6139が開発、あまり大きく取り上げられていませんでした。
同年9月にZENITH社から、毎時36,000振動の【エル・プリメロ】が発表されます。
HEUER社では、Carrera,Autavia,Monaco等、クロノグラフ搭載モデルが、次々と自動巻に
変更されて行きます、
Autavia 1163MK2 Siffirt Model
1969年に発表された、自動巻のAutavia
このモデルは、見たことある方も多いと思います、2003年に再販されたAutaviaは
このモデルをベースに作られました、細かい部分も同じように再現されていました。
細かい部分を言ってしまえばキリがないのですが、見た目で解るのが、プッシュボタン
の形が大きき違います、復刻版はプッシャーが、四角、このモデルは、丸型なんですが
溝が掘られたプッシャーになっています、これは手巻きのモデル7863Dateのモデルから
変更になったプッシャーを使っています。ケースのデザインも、73363から続いている
デザインで1960年代後半から1970年代前半に、他ブランドでも多く見受けられる
ケースデザインです。
同年、キャリバー14自動巻GMTクロノグラフも発表しています。
1972年に、キャリバー12に代わる、もう少し安価で量産できる
キャリバー15を発表します、モデルNO、1563
その後、1972年から1973年にかけ、ケースを新しくしたモデルが誕生します。
NO.11630 風防がプレキシー風防から、ミネラルクリスタル風防に変更され
ケースを上から見たときに、プッシュボタンが隠れたケースに変更されています。
このモデルは、キャリバー12とGMT用キャリバー14が使われていました。
風防をミネラルクリスタル風防に代えることで防水性も上がり、1980年代初頭には
Autavia Diver 100を発表
針を、メルセデス針、ベゼルもダイバーズらしく逆回転防止ベゼルと
ロレックスのスタイルに近いモデルとなっています。
この時代は、針、ベゼルがいろんな種類があり提供されていました。
11630GMTキャリバー14
1985年、HEUERネーム最後のAutaviaが発表されます。
3種類のPVDコーティング(黒、オリーブグリーン、シルバー)と金メッキが
あり、PVDコーティングは1970年代からあったのですが、技術が完璧ではなく
退色や欠けたりするものが多いようです、写真のAutaviaもPVDが角の部分は
こすれて薄くなっています。
裏蓋には、HEUERのロゴが刻印されています、それまでは、刻印が無く
HEUERのシールが貼られていました。
これが、HEUERネーム最後の AUTAVIになります。
時代が変り、HEUERも1985年、TAGグループの傘下に入りTAG HEUERと
社名が変更され色々なモデルが発表される中、AUTAVIAの時代は終わりを迎え
過去の物として消えていきました。
1999年、LVMH(ルイヴィトン・モエ。ヘネシー)の傘下に入り、再びAUTAVIA
が、2003年に復活しました。
AUTAVIA RE-EDITION
自動巻きに変更された、1163MK2と同様にカラーも一緒で復活しました。
この時代にAUTAVIAを購入されたお客様も多く、AUTAVIAといえばこのモデル
という認識の方達が大多数と思います、事実、修理に関してもこのモデルが
一番多いようです。
この時代は、多くのモデルが復刻されています、Autaviaをはじめ
Monaco, Monza、Carrera、Talga,Florioなどつぎつぎと復刻され
人気を集めていました。
しかし、どのモデルも短命に終わり、現在モデルとして生産されているのは
MONACOのみとなり大部分が、生産を終了しています。
*Carreaは、モデルチェンジを繰り返し残っています
当時の面影を残した、クラッシックなモデルが今日までTAG HEUERには在りませんでした。
ですが!、時計業界のクラッシック回帰の流れに乗り、ついにTAG HEUERも
AUTAVIAを復活させました!!
2017年に、AUTAVIAが復活
初代手巻きモデル2446の3番目の文字盤、Rindtモデルに
近い雰囲気です、アワーマーカーの夜光塗料の位置が違うのと
12時間と秒の積算計の位置が違うだけで、そっくりですね。
積算計の位置が違うのは、積んでいるムーヴメントの違いから
でしょう、当時は、VaJoux72、現在は、TAG HEUERオリジナルの
キャリバー02、より進化したAUTAVIAが戻ってきました!!
クラッシック、ヴィンテージはいつの時代も、愛され変ることはありません
そして、2019年は、AUTAVIの原点に戻り、現代の解釈で
NEW AUTAVIが発表になりました!!
新しいAUTAVIAは、また次回のVol.4で話したいと思います。
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