ゼニスの魅力は何なのか?
2020.04.07
スリーク新潟
こんにちは。
社会情勢はこんな感じですが、こういう時だからこそ何かやれることや
改めることのできる考え方など少しでもプラスの方向へ転換できたらいいなと思っている古町6スリーク新潟の飯田です。
さて、スリーク新潟では現在ゼニスキャンペーンを開催しています。
そこで今回はゼニスについてご紹介したいと思います。
個人的には非常に久々のゼニスです。。。
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歴史あるスイス時計ブランドの多くは創業者の名前がそのままブランド名となっている場合があります。
ブライトリングは創業者がレオン・ブライトリングですし、
タグ・ホイヤーや創業者がエドワード・ホイヤーです。
あのパテック・フィリップだってアントニ・パテックと後のパートナーであるジャン・アドリアン・フィリップの名前からきていますし、オーデマ・ピゲだって創業者のジュール=ルイ・オーデマとエドワール=オーギュスト・ピゲの2人の名前から来ています。
しかし、人名が由来じゃないブランド名ももちろんあるわけで、有名なブランドだとロレックスやオメガでしょうか
ロレックスは造語ですが、どこの国でも発音がしやすく馴染みやすいという狙いで作られたといわれています。
オメガは『オメガ』と呼ばれた傑作ムーブメントが後に社名となっています。
そして、ゼニスというブランドもまた人名ではありません。
1900年の万博に出品し、金賞を獲った懐中時計用ムーブメントの名称が『ゼニス』で、それがやがて社名となりました。
そこらへんの経緯はオメガと似ていますね。
さて、そんなゼニスですが
1865年ジョルジュ・ファーブル=ジャコがスイスのル・ロックルで創業したブランドです。
ジョルジュ・ファーブル=ジャコ
ゼニスとは『天頂』を意味する天文用語です。
もともとムーブメントに付けた名前だったのですから、よほど自信作のムーブメントだったのだと思います。
そのゼニスが社名となったのですが、皆さんはゼニスのブランドロゴを思い出せますか?
真ん中に★マークがあるんです。
天頂を意味しているマークなんです。
意外と★マークって好きな人多いですよね。★をモチーフにしたアクセサリーや★柄の入ったアパレル製品など
当店の高橋祐也氏もそんな★好きの一人です、、、、
名前の意味や由来を知るとゼニスって素敵なブランドと思えちゃいませんでしょうか。
さて、そんなゼニスですがどんなブランドか今ひとつ分からないという方も多いと思いますので何個かのパートにわけでご紹介していきたいと思います。
1.エル・プリメロとは
2.エル・プリメロの救世主
3.エル・プリメロの魅力
4.お勧めモデル
1.エル・プリメロとは
もしかしたら、ゼニスというブランド名よりも知名度が高いかもしれない『エル・プリメロ』。
何の名前かと言ったら、ムーブメントの名前です。
エスペラント語で『NO.1』を意味する言葉です。
エル・プリメロ
天頂(ゼニス)がブランド名で、NO.1(エル・プリメロ)がムーブメント名というのは何か凄いですよね。
実際、エル・プリメロをNO.1ムーブだと言う人もいますし、そう評価されてもおかしくない機械なんです。
エル・プリメロが誕生したのは1969年。
世界初の自動巻クロノグラフムーブメントの1つと言われています。
この世界初の自動巻ムーブメントというのもちょっとややこしいのですがお付き合いください。
自動巻きのムーブメントが開発されてから30年もの間、自動巻きのクロノグラフムーブメントは開発されませんでした。
需要の問題などもあったと思うのですが、一番の大きな理由はスペースの問題。
一般的にクロノグラフのムーブメントのパーツ数は3針時計の3倍近くになると言われています。
そんなクロノグラフのムーブメントにローターを含めた自動巻きの機構を取り入れるにはスペースの確保が困難だったのです。
そんな自動巻きのクロノグラフムーブメントが1969年に誕生しました!
ただ、1969年誕生のクロノグラフムーブメントは3つあるのです。
◆エル・プリメロ(cal.3019PHC cal.3019PHF)
◆クロノマチック(cal.11)
◆cal.6139
エルプリメロ・・・ゼニスがモバードと共同開発したムーブメント。
1969年1月10日に発表と、3つのムーブメントの中では最も早く発表されたのですが
製品化されたのが9月と3つの中で最も遅かったのです。
ただ、当時から完成度は高く現在も基本設計は変わることなく作られております。
当時から36000振動というハイビートで、作動方式はコラムホイール、伝達方式はキャリングアームでした。
2000年までロレックスのデイトナに採用されていたムーブメントとして知名度も上がったムーブメントです。
クロノマチック・・・ホイヤー+ブライトリング+ビューレン(現ハミルトン)+デュボア・デプラによる共同開発。
1969年3月3日に発表。バーゼルフェアでは40個のサンプルを完成させ、商品化にも入っていたということです。
この開発にあたってはホイヤー側からブライトリングに声をかけて共同開発がスタート。当時マイクロローターの特許を持っていたビューレン社にも声をかけたという流れになっています。
当時ホイヤーの社長だった4代目のジャック・ホイヤーは『スイス クロノグラフ製造協会』の委員会理事でした。そこで顔なじみだったブライトリングの3代目社長、ウィリー・ブライトリングに声をかけたそうです。互いに競合する間柄ではあったものの、ジャック・ホイヤーはウィリーのビジネスセンスにも惹かれており声をかけたということ。お互いマーケットが違っていたのも協力し合うことになったようです。
このムーブメントは作動方式はカム式、伝達方式がスイングピニオン(振動ピニオン=1887年ホイヤーが特許を取得した機構)を採用。二階建て(ベースムーブメント+クロノグラフモジュール)の構造でした。
ベースのムーブメントを収納性の高いマイクロローターにすることで厚みを減らすということにしており、結果、構造上リューズが左側になるという独特のものになりました。
しかし、左リューズはリューズを巻かなくても良いという自動巻きの象徴にもなるのではないか?ということで採用となりました。(手巻きの時計の場合、左腕に時計を着けた状態でゼンマイを巻こうとするなら、リューズが右にないとダメです)
Cal.6139・・・セイコーが開発したムーブメント
1969年5月には発表され、所説ありますが6月には店頭に商品が並んでいたということです。
そのような意味では3つのムーブメントの中では最も早く市販されたムーブメントと言えるかもしれません。
ただ、島国日本でのことで世界的な認知はなかった模様です。
このcal.6139も非常に優秀なムーブメントでして、作動方式はコラムホイールというのはエル・プリメロと一緒なのですが
伝達方式が垂直クラッチでした。
その当時はあまりこの機構に着目はされなかったのですが、1987年にフレデリック・ピゲがこれを参考に垂直クラッチを備えたcal.1185を作りました。これが話題となり、現在ではクロノグラフのトレンドと言えるような機構となっています。
ブライトリングやロレックス、IWCなどなど多くのブランドが採用しています。
以上のように1969年というのは時計史においても非常に興味深い出来事のあった年でした。
この3つの自動巻ムーブメントですが、クロノマチックは生産性を考慮したものでしたし、セイコーの6139は低価格を狙ったものでした。
しかし、ゼニスのエル・プリメロは当初から高級機として非常に完成度の高いムーブメントだったのです。
現にクロノマチックも6139も現在は生産されていませんが、エル・プリメロは基本設計を変えることなく
今も現役で活躍しているムーブメントです。
想像してみてください。50年前に開発された自動車のエンジンが今のなお現役のものとして使用されていたとしたら?
しかも単なるクラシックカーとかではないんです。クラシックカーのような装い、設計ながら性能は現行のエンジンと引けをとらない。。。
そう考えると凄くないですか?
詳しい話はWeb Chronosのアイコニックピースの肖像『ゼニス/エル・プリメロ』を読んでいただくとわかると思います。
2.エル・プリメロの救世主
そんなゼニスの『エル・プリメロ』ですが
その発表か順風満帆に今日まで歩んできたというわけではありませんでした。
ご存知の方も多いと思いますがエル・プリメロの誕生と時を同じくして1969年の12月に世界初のクォーツ式腕時計がセイコーより発売されました。
1970年代に入るとクォーツショック、クォーツ革命、と呼ばれるように世界中をクォーツの時計が席巻していきます。
それにより、スイスの多くの時計メーカーが倒産や買収などをされていく状況となります。
そのような情勢の中、ゼニスも同様に勢いを失い、1971年にアメリカ資本のゼニスラジオ社に買収されました(ゼニスラジオ社はたまたま社名に同じ『ゼニス』が入っていました)。
その後1975年には全ての機械式時計の製造中止が決定されました。
それに伴い、機械や工具、金型などを全て廃棄せよとの指示がだされたのです。
当時、工房長だったシャルル・ベルモはこれに強く反対をしました。
シャルル・ベルモ
彼は機械式時計の危機は一時的なものだ
機械式時計は将来再び脚光を浴びる日がくるはずだ!と経営陣に訴えかけるも受け入れてもらえませんでした。
当時はそれほどクォーツ時計のインパクトが大きかったのです。
確かにそうですよね。
『より正確な時刻を知る』それを目標に研鑽を積んできたのが当時の時計メーカーでした。
しかし、クォーツにはどう足掻いたって機械式は正確性で勝つことはできません。
機械式が世の中から全く無くなることはないにせよ、明るい未来を思い描けた人は殆どいなかったのではないでしょうか。
経営陣に意見を受け入れてもらえず、廃棄を進めなければいけなくなったシャルル・ベルモは次の行動にでます。
誰にも言わず機械や工具などゼニス工房の屋根裏部屋へと隠すことにしたのです。
シャルル・ベルモ
彼は機械や工具を入念に分別し、ラベルを貼り、何百個もの金型や工具をしまいこみました。
さらに時計の製造工程を全て自身のノートに記録し、エル・プリメロの製図や仕様書を分別しファイルをしたのです。
その後、1982年に転機が訪れます。
エベル、そしてロレックスがエル・プリメロ機械式ムーブメントに興味を持ち、一部のモデルに採用したいと言ってきたのです。
ゼニスは製造再開を検討しましたが、金型や工具、設計図など全て破棄していたと思っていたので莫大な経費がかかると予測され困難だとの判断になりました。
そして、ついに!!
シャルル・ベルモが口を開いたのです。
彼は金型や工具などを隠していたという秘密を打ち明け、1984年には生産が再開され、ついに大切な品々が日の目を見ることとなったのです。
1988年にはロレックスのデイトナに搭載されました。
デイトナとしては初の自動巻きムーブメントが搭載されたことになります。
このエル・プリメロ搭載モデルは2000年まで継続します。
エル・プリメロ搭載 REF:16520
その後、エル・プリメロはパネライやタグ・ホイヤーなど数多くの有名ブランドに採用されるようになります。
最近ではウブロのスピリット オブ ビッグ・バンにも搭載されています。
ウブロ『スピリット オブ ビッグ・バン』
『NO.1』という意味を持って誕生したエル・プリメロ。
誕生から50年の歳月がたった今もクロノグラフムーブメントとしては
トップの評価を貰いながら生産させれている稀有な存在のムーブメントなのです。
3.エル・プリメロの魅力
1.36,000振動/時
テンプと呼ばれる、時計の心臓部が1時間で36,000回振動するってことなのですが、1秒で10回振動するんです。
機械式時計の中を見たことがある人は分かるかと思いますが中で丸い輪っかがせわしなく動いています。それがテンプですね。
このテンプの動きが秒針の動きを決めるんです。
機械式時計の秒針ってスムーズに流れるように見えると思うんですが、あれは1秒間に針が何回も刻んで動いているんです。
で、エル・プリメロの場合、1秒間に10回刻んでいるのです。
現在の機械式時計の多くは1秒間に8回(28,800振動/時)が主流です。
量産されている物で36,000振動/時の時計と言ったらグランド・セイコーとゼニスくらいしかありません。
ただ、グランド・セイコーは三針モデルのものしかハイビートムーブを作っていないので、クロノグラフとなるとゼニスの独壇場となります。
振動数が高いと何が良いのか?
振動数が高いと精度が安定するのです。
コマを想像してもらっても分かるかと思いますが、速く回転しているコマは台が揺れても安定して回ります。
ゆっくり回っているコマは台が揺れると倒れたりします。
機械式時計のテンプもハイビートで回転していると姿勢差や衝撃などによる精度の不具合が出にくくなります。
ただ、ハイビートですと問題もあります。
それは内部の潤滑油の劣化が早くなるということや、パワーリザーブが短くなると言った点です。
そこらへんのリスクを回避して他のブランドの多くは28,800振動/時で落ち着いているのですが
それらの諸問題を解決して36,000振動/時に拘り、量産し続けているのがゼニスなのです。
2.1/10秒の計測が可能
これ、意外と個人的には重要というか魅力的なところなんですよね。
1秒を10回に分けて刻んでいるのがエル・プリメロ。
他の28,800振動/時の時計は1秒を8回に分けて刻んでいるんです。
て、ことはですよ。エル・プリメロは0.1秒単位の時間計測ができるんです。
クロノグラフという機能を持った時計としては、これって凄く魅力的だと思うんですよね。
特に短時間の時間計測の場合、0.1秒って重要じゃないですか。
まぁ、0.1秒を重要視しろと言われるような計測では電子機器によるデジタル計測の方が間違いないのはわかりますよ。
でも、機械式時計で0.1秒単位で計測できるのって、その存在自体が魅力なんですよねぇ。。。。
3.古典的なクロノグラフ機構
クロノグラフの機構は以下のような区分けができます。
作動方式:①カム式 ②コラムホイール
伝達方式:①キャリングアーム ②スイングピニオン ③垂直クラッチ
エル・プリメロはコラムホイール+キャリングアームです。
生産のコストを抑える為に一時前までは一般的に作動方式はカム式が主流でした。
伝統的なコラムホイールは一部の高級機にしか見られない仕様でしたが、
最近はコラムホイールを搭載しているムーブメントが多くなってきたように感じます。
しかし、伝達方式は最近では垂直クラッチが増えてきました。
手巻きしかない時代の古き良きキャリングアームは殆ど見かけることがなくなったように感じます。
省スペース化という意味もありますし、精度の安定や針飛びを無くすといった意味でも垂直クラッチが人気になってきているのでしょうが
クロノグラフを作動させた時の中の機械のダイナミックな動きを鑑賞できるのはキャリングアームなんですよね。
時計を選ぶ基準として『裏スケの時計が欲しい!』という方がいます。
中身の見える時計というのが条件なら、どうせ買うならコラムホイール+キャリングアーム仕様が見ていて一番楽しいと思います。
4.お勧めモデル
さて、そんなエル・プリメロを搭載したお勧めモデルをご紹介いたします。
デファイ エル・プリメロ21
REF:95.9000.9004/78.R582
44mm
10気圧防水
1,452,000円(税込)
この時計は何が凄いかって言いますと、1/100秒までの計測が可能なのです。
通常の時計の香箱(ゼンマイ)とは別にクロノグラフ(ストップウオッチ)用の香箱が別にありまして、
中央のクロノグラフ秒針が1秒で1周するのです。
6時位置のカウンターは1秒毎に針が動き、1周60秒(1分)を表示します。
3時位置のカウンターは1分毎に針が動き、1周30分を表示します。
12時位置のインジケーターはクロノグラフのゼンマイの残量を示します。
クロノグラフはフルにゼンマイを巻いた状態で50分作動します。
↑デファイ エル・プリメロ21の動画
100振動のクロノグラフの動きは他の時計では見られない動きです。
実際にその計測を必要とはしないかもしれませんが触って、弄って、見て楽しめるモデルであることは間違いないです。
ゼニスの技術力とエル・プリメロの底力を感じられるモデルなんじゃないかなと思います。
クロノマスター エル・プリメロ オープン
REF:03.2040.4061/21.C496
42mm
10気圧防水
1,034,000円
今やゼニスのアイコン的モデルとなったオープン。
1999年にLVMH傘下に入ったことにより、新たなコンセプトのモデルとして打ち出されたのが始まりでした。
時計の心臓部であるテンプを正面から見ることができ、しかも裏側も透けているというデザイン。
ただでさえ難しい作りなのに、ゼニスの場合はハイビートで激しくテンプが動くエル・プリメロ。
テンプを支えるブリッジの設計など考え抜かれて作られたモデルでした。
その後モデルチェンジを何度か行い現在のモデルへと受け継がれています。
先に述べたようにエル・プリメロの面白いのは他の時計とは違うハイビートのテンプ。
その動きを正面から見ることができるのは楽しいです。
デファイがスポーティーな印象のデザインなのに対して、こちらのモデルはオン・オフ関係なく着けやすいデザインとなっています。
クロノマスター リバイバル エル・プリメロ A384リバイバル
REF:03.A384.400/21.M384
37mm
5気圧防水
968,000円(税込)
1969年に発表されたエル・プリメロを搭載した初号機の1つA384。
そのモデルの完全復刻です。
過去にも何度かオリジナルA384をモチーフにした復刻はありましたが
ここまで忠実な復刻は初めてです。
↑オリジナルモデル(出典:Web Chronos)
個人的にTAGのモナコやブライトリングのクロノマチックなど60年代後半から70年代にかけてのレトロフューチャーな時計が好きなので、このモデルはグッと胸に刺さります。
ケースからラグにかけてエッジを効かせて面を取る仕様など当時の流行りだったようですよね。
他のブランドにも見られます。
ケース径も37mmと現在の時計においては小ぶりな感じがまた良いんです。
このサイズ感がヴィンテージ感をさらに強めてくれます。
今回のこの復刻モデルはエル・プリメロ50周年を記念して作られたモデルで、
本数を限定したモノではないのですが、いつまで作ってくれるのか心配なモデルです。
期間限定生産になるんじゃないか?と。
時計史に残る名作の復刻。気になる方は絶対に買いのモデルですよ。
そして、最後にご紹介したいのがコチラ!
クロノマスター エル・プリメロ トリビュート シャルルベルモ
REF:03.2097.40/51.C700
42mm
10気圧防水
1,210,000円(税込)
世界限定1975本
こちらの時計は2015年にシャルル・ベルモさんの功績を讃えた限定品として登場。
なぜ1975本かと言うとエル・プリメロに関する金型や機械などの廃棄が決定され、シャルル・ベルモがそれらを隠したのが1975年。
その英断があって50周年となる2015年に発表されたモデルです。
5年前のモデルですが、ちょっとした経緯がありつい最近当店に入荷してまいりました。
これは、かなりレアで貴重なモデルです。
ちなみに機能としてはクロノグラフ以外にトリプルカレンダー(月、日、曜日)にムーンフェイズ(月齢)が付いています。
この機能が搭載された410というエル・プリメロは1969年の初期の頃から作られており、
密かな人気のあるムーブメントです。
※1969年当初、通常のクロノグラフ+デイトのエルプリメロは3019PHC(後に400)、クロノグラフ+トリプルカレンダー+ムーンフェイズが3019PHF(後に410)と呼ばれていました。
LVMHグループに入る前はゼニスの代表モデルだった当事のクロノマスターにも搭載されていました。
以前のクロノマスター
エル・プリメロの歴史ある魅力を体感したい方はこのトリプルカレンダーもオススメです!!
20年前は各時計ブランドのムーブメントはETAのエボーシュが使われており、機械式時計人気が高まるにつれて
愛好家たちは自社ムーブメントの価値を言うようになり、オリジナリティを求める人たちは自社ムーブ=良いものだという風潮が広がっていきました。
現在ではETAの2010問題などで各社がムーブメントを作るようになって一概に自社ムーブメントが良いというような時代ではなくなってきました。
しかしながら、昔からムーブメントを自社で作り続けてきているゼニスの背景は魅力がありますし。
何よりもエル・プリメロというムーブメントの魅力は多くの時計愛好家の関心を惹きつけて止みません。
モデルではなく、ムーブメント自体がそのブランドのアイコン的存在になった稀有な存在です。
時計はムーブメントが全てではないですが、ムーブメントあってこその時計ではあるので、そのムーブメントに惚れこみ
ゼニスを1本手にするというのも面白いのではないかと思います。
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