【サントス物語】Vol.4
2019.04.27
スリーク新潟
こんにちは。
スリーク新潟の飯田デス。
ついに本日より大型10連休のGWがやってまいりました。
スリーク新潟では【カルティエ ウオッチ コレクション2019】が開催されます!
色々なモデルが多数揃いますが、今年の注目モデルは去年に引き続き『サントス』です!!
と、いう事でサントスにまつわるお話をしていきたいと思います。
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世界初の腕時計
前回お話ししたように1904年に制作されたとされるサントスウオッチ、実はこれが『世界初の腕時計』とも言われています。
それまではジュエリーのブレスレットに時計を付けたもの、懐中時計にベルトを付けて腕に巻きつけるようにしたものなどの腕時計は存在したのですが、
最初から腕に巻く時計としてデザインされた初の時計がサントスと言われています。
▲当時の腕時計はこのように懐中時計にベルトを付けたようなモノが多かった
サントス=デュモンはファッションにも精通しており、
トレードマークである襟の高いハイカラーシャツを着ていたり、ファッションリーダーとしての存在感もありました。
その彼に時計を渡すにはルイ・カルティエも単なる実用品としての時計ではなく
ファッションアイテムとしての洗練されたデザインを意識していたことは間違いないはずです。
▲今見てもオシャレ☆
サントスが市販されたのが1911年。その6年後の1917年にタンクがデザインされ1919年にタンクが発売されます。
この一連の流れを見ていると現在ではサントスとタンクは別モデルですが、同じ系譜の上に出来てきた時計ということが想像できます。
当時のサントスウオッチのムーブメントを作ったのがエドモンド・ジャガー(後のジャガー・ルクルト創立者の1人)というのも時計好きにはグッとくるポイントではないでしょうか。
カルティエがジャガーと手を組んでいたのはやはり時計作りに強い関心があったのだと思います。
▲エドモンド・ジャガーさん
不思議ですよね、こうやってジャガーと縁のあったカルティエですが
今は同じリシュモングループという巨大資本にお互いのブランドがあるんですもんね。
ちなみにサントスとタンクを比較すると以下の相違があります。
①風防の角が四角くなっていること
②タンクの特徴は風防の幅とベルトの幅が同じこと
▲当時のサントスのデザイン画
サントスの頃は風防のガラスが割れないように角を丸くしていました。
しかし、タンクがデザインされた頃はアールデコが流行り始めており、直線的なアールデコ様式を意識してデザインされたと思われます。
(アールデコがちゃんとした様式として認識されるようになったのは1920年代以降なので、タンクはその先駆けであり、サントスはその時代の潮流を生み出すきっかけになったモデルだと言えます)
ちなみにタンクの方ですが、ジャガー・ルクルトのレベルソと似ていると思われる方も多いかと思います。
▲レベルソ
レベルソは1931年に誕生。
ポロ競技に使用する為にケースが反転して風防を保護することを目的として作られました。
タンクが作られたのが1919年(デザインは1917年、発売が1919年)。
時代も少し違いますし、なによりレベルソはアラビア数字、タンクはローマ数字を用いているところが大きな違いです。
実用性で言ったらアラビア数字の方が視認性など高いはず。
でも、貴族階級の顧客を持っているカルティエはアラビア数字ではなくローマ数字にこだわったのです。
例えそれがサントスウオッチのように実用時計として望まれたものでも。
前回もお伝えしましたが、ルイ・カルティエの言ったという
「私たちは大衆の気分に応じた商品在庫を積み増すよう、ビジネスを行わなければならない。そのためには実用的な機能を持ち、しかしカルティエスタイルで装飾された製品を作らねばならない」
この言葉のカルティエスタイルの1つこそがローマ数字なのだと思います。
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次回は1904年から115年の年月を経て現在のサントスウオッチはどうなったのか?
そんなお話となります。
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今年の新作モデルなどカルティエの世界観をお楽しみいただける特別な期間となっております。
また、素敵なおもてなしのご用意もしておりますのでぜひこの機会に古町6スリーク新潟へご来店くださいませ。
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