【Grand Seiko 特集】3つのムーブメント編 Vol.3 9Fクォーツ
2024.03.17
スリーク新潟、スリーク富士見、スリークEXPOCITY、スリークWEB STORE
開催店舗:スリーク新潟 スリーク富士見 スリークEXPOCITY
期間:2024年3月2日(土)~4月7日(日)
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Grand Seiko 特集
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皆さまこんにちは!
スリーク富士見、曽我と申します!
一昨日、昨日に引き続きムーブメント特集第3弾、今日で最後です!!
Vol.3はクォーツムーブメント【9F】について。
改めて認識してみると当たり前なんですけどやっぱりクォーツって便利ですよね。
だってほら、ほったらかしにしても止まりませんし、精度も機械式と比べたらめちゃくちゃ良いですし。私は元々面倒くさがりなので機械式を購入する以前は一生クォーツで良いとすら思ってた事もあるくらいです。
自身の機械式時計の時間の修正も、今でこそ愛着が湧いているアイテムですので苦には感じませんがそれでも心の中のどこかで「もっとズレなかったら楽だよなぁ」なんて思ってしまうのが人間の性です。
一般的なクォーツ時計の精度は大体【月差±15秒】なんて言われていますが、機械式を日頃から使用しているとなんて素晴らしい精度だなんて思っちゃいますよね(ちなみにスプリングドライブは月差±15秒です。すごい。)
先に書いておきますがグランドセイコーのクォーツ時計は【年差±10秒】です。
、、、【年差】?
最初は見間違いかと思いましたが合ってるんですよコレ。
一番の激ヤバポイントを先出ししましたが、ここから更にグランドセイコーのクォーツがどれくらいヤバいか触れていきましょう。
驚愕ポイントは多々あるのですが簡潔にまとめると、
①他を圧倒する精度【年差±10秒】
②クォーツらしからぬハイトルク【ツインパルス制御モーター】
③クオーツでも精度調整できる【緩急スイッチ】
この3つに焦点を当てていきますよ~
①他を圧倒する精度【年差±10秒】
先述しましたがとんでもないスペックですよねコレ。
この精度を実現するために数々の凄い技術が使われているんですが、深堀りしすぎるとかなりの長文になってしまうので要約すると。。。
◯自動組み立てではなく[ダイヤル側]と[ムーブメント側]を分けて熟練の職人さんが手作業で組み立てを行う事により、熟練の技術を掛け合わせ高い精度を実現。
◯クォーツの核でもある水晶振動子を3ヶ月間エージングする事により、ブレの少ない馴染んだ状態にしてから搭載するというこだわり。
◯エージング後の水晶振動子を載せる際に個体差の情報をICに書き込み、搭載後に1日540回にも及ぶ検温を行い温度変化に弱い水晶振動子の振動数の誤差の補正を行う。
、、、とまあ気の遠くなるような厳しいテストや調整を繰り返したのち、皆さんの手元にやってくるのでそりゃ安定した高精度を保証してくれる訳だよねっていう納得のこだわりです。
メカニカルムーブメントのスペックや機能にこだわっているブランドは多いですが、クォーツムーブメントにここまで力を入れているブランドもそうそう無いんじゃないかと思います。
②クォーツらしからぬハイトルク【ツインパルス制御モーター】
通常のクォーツというのは機械式と違い、中の機械自体にトルク(馬力)があまり無いので機械式に採用されるような太くて立派な針が付く事は殆どありません。
そこで【ツインパルス制御モーター】というハイトルクな機械を内部に搭載。
通常は機械式でしか使われないような太く、立派な針の搭載に成功し見た目の高級感と視認性を実現しています。
また、ハイトルクな機械式では搭載の前例がある「瞬間日送りカレンダー」をクォーツに搭載したのもグランドセイコーが初めてです。
しかもこのハイトルクな機械を省電力で駆動させる構造も実現し、バッテリー寿命の向上にも成功。
当たり前のように搭載されている外装や機能も実は多くのこだわりが詰め込まれているんですね。。。
③クォーツでも精度調整できる【緩急スイッチ】
これに関しては正直こだわりすぎて変態(誉め言葉ですよ)の域に入っているんじゃないでしょうか。
機械式時計はその構造上、精度を微調整するための機構を持っていますが、一般的にクオーツ式時計では裏ぶたを開けても精度の微調整を行うことはできません。
しかしそこは精度への徹底的なこだわりを見せるグランドセイコー。
【緩急スイッチ】といって何年か使用しているうちに「進みがち」「遅れがち」といった傾向が確認出来た際に、上の図にあるスイッチ一つでこの誤差を修正できる機能をクォーツに搭載してしまったのです。
しかし、前述したような水晶振動子に特別なテストやエージングを行ったグランドセイコーのクォーツはそういったズレもほとんど発生しない為、実際この機構の出番はほとんどありません。
あくまで使って頂くお客様の「精度に対する安心感」の為に搭載しているという、実に日本のブランドらしい細やかな心配りではないでしょうか。
書けば書くほど恐ろしいブランドだと、この記事を書きながらひしひしと実感しています。。。
さて、一昨日から3日間に渡りお送りしてきました【Grand Seiko 特集】3つのムーブメント編
いかがでしたでしょうか?
まだまだ時計に携わってから歴の浅い私ですが、そんな私でも記事を書きながらグランドセイコーの3つのムーブメントへのこだわりを改めて感じることができ、良い機会となりました。
三者三様の良さがあり、それぞれの随所に違うこだわりが感じ取れる日本人として誇りに思える素晴らしいブランドだと思います。
いつか海外の名だたるブランド達を追い抜き、世界中でこの名前を耳にする日が近い将来やってくるように感じさせてくれますよね。
皆さんも是非一度店頭に足を運び、このこだわりを体感して頂けたら幸いです。
最後まで読んで頂きありがとうございました!!
スリーク富士見、曽我でした!
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