BREITLINGを学ぶ vol.7–ブランド存続の危機–
2019.01.22
スリーク新潟
BREITLINGファンの皆さんも、そうでない皆さんもこんにちは!
このブログはBREITLING新任担当者が、ブライトリングへの造詣を深めるためのブログです。
お久しぶりです!スリーク新潟 伊藤の『 BREITLINGを学ぶ 』
久しぶりすぎて、前回何書いたっけ?状態でしたが!汗
7回目となる今回はブライトリングの歴史を、再び遡ってみようと思います!
華麗なるブライトリング家の系譜をとてもとても簡潔にまとめますと…
1884年〜 レオン・ブライトリング(クロノグラフ付き懐中時計の製作)
1914年〜 ガストン・ブライトリング(クロノグラフのプッシュボタン機構の発明)
1932年〜 ウィリー・ブライトリング(航空計算尺搭載クロノグラフ発表)
といったように、それぞれの時代で輝かしい功績を残しています。
前々回のBREITLINGを学ぶvol.5では、3代目の経営者ウィリー・ブライトリングの時代の
1952年のナビタイマー誕生にスポットライトを当て書きました。
ウィリーの時代、初代クロノマットとナビタイマーの他にも
現代に続く名作モデルがいくつも誕生しています、が!
今回はさらにその先の時代のブライトリングについて勉強してみようと思います!
ウィリーの社長就任以来、1930年代から70年代にかけ名実ともに
クロノグラフのトップブランドとして君臨し続けてきたブライトリング。
しかし70年代に入るとクォーツ(電池式)の時計が台頭し始めます。
そのためにはまず、1970年代の時計業界の動きに触れねばなりませんね。
1967年のニューシャテル天文台コンクールに
日本のセイコーとスイスのCEH社はどちらもクオーツ腕時計のプロトタイプを出品し
その後の世界初のクオーツウオッチの製品化を巡って、熾烈な競争を繰り広げていました。
そしてついに1969年の12月
セイコーが世界初のクオーツウオッチ・アストロンを発売します。
セイコークォーツ アストロン35SQ
クォーツ時計は、高精度で扱いやすく、
しかも低価格だったため多くのユーザーに受け入れられたのです。
このクォーツ時計の出現は機械式時計の業界を根幹から揺るがし
他の機械式時計メーカーと同じくブライトリングも大きな打撃を受けました。
いわゆる“クォーツショック”です。
この頃、ブライトリングは競合他社と共同開発し
世界初の自動巻クロノグラフムーブメント・キャリバー11(後のキャリバー12)
の開発を成功させるという偉業を成し遂げていたのですが、
クォーツの出現はこの偉大な発明さえも飲み込んでしまうほど
強力な出来事だったのです。
このような流れの中、1976年にはクロノマット のクォーツモデルを、
1973年にはナビタイマー のクォーツモデルを発売しています。
Ref.9406
Ref.9106
若干19歳で会社を継ぎ、名門クロノグラフメーカーとして
ブライトリングの黄金期を築き上げてきたウィリー・ブライトリング。
40年に渡りブライトリングを牽引し続けてきた彼でさえ、機械式時計の未来を憂いたと言います。
この危機的状況の中ウィリーは
自身の年齢のこと、後継者が居なかったこと、
病を患っていることもあったのでしょう、
祖父の代から95年続いてきたブライトリング社の閉鎖を決めたのでした。
こうして、1979年8月
ブライトリングの活動は停止したのです…。
ー To Be Continued ー
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BREITLINGを学ぶ vol.3 –プッシュボタン機構革新的な発明–
BREITLINGを学ぶ vol.2 –クロノグラフ名門ブランドの始まり–
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