MY ZENITH ~スタッフイチオシの ZENITH をご紹介 瀬倉編 ~ 激シブ!ゼニスのイイトコ取り ” PILOT “
2022.08.20
スリーク新潟
MY ZENITH ★ スタッフイチ押しの ZENITH をご紹介するコーナー。今回は私瀬倉から、PILOT をご紹介します。
ZENITH といえば、1969年に発表され、そしてその後自動巻クロノグラフとして現在も続いています エル・プリメロ は有名です。ZENITH = パイロットウォッチのイメージは少し薄いと感じる方が多いと思います。
恐らくパイロットウォッチというと、IWC パイロットシリーズ(1936年〜)や BREITLING ナビタイマー(1952年〜)を思い浮かべるかと思いますが、ZENITH のパイロットウォッチは1900年代初頭からで、その歴史はとても古く長いのです。
先ずは ZENITH の歴史に少し触れたいと思います。
【 ZENITH ー 創業から空に思いを馳せる。 1860年 – 1913年 】
創業者 ジョルジュ・ファーブル=ジャコ
1860年、ジョルジュ・ファーブル=ジャコによって現在の ZENITH が創業されました。
上:ライト兄弟による初飛行の様子 下:アルベルト・サントス=デュモン
1900年代初期、この頃は人類が空に思いを馳せ飛び立つ時代でした。アメリカのライト兄弟もこの頃ですし、ヨーロッパで初めて飛行機を作った男性 アルベルト・サントス=デュモン もそうですね。(サントスは、ライト兄弟が世界初となる飛行機でフライトを成功させたことを聞き、これまで気球やガソリンを用いた飛行船開発をしていたと言われています。)
この頃 ZENITH は、1900年代初期に「パイロット ウォッチ」を製造し1904年に商標登録をしました。このことから文字盤に ” PILOT ” と表記できるのは、ZENITH だけとなりました。
1909年、”フランス航空界の先駆者”と言われる ルイ・ブレリオ は、自ら製作した ブレリオ ⅩI(ブレリオイレヴン)と ZENITHのパイロットウォッチを身につけ、初の英仏ドーバー海峡横断飛行を成し遂げました。(余談ですが、人類で初めて空を飛んだとされるライト兄弟の初フライトは1903年、12秒 40秒と記録が残っています。そこから6年後には、ルイ・ブレリオは36分間飛行し続け海を渡ったとされています。)
この ルイ・ブレリオ の功績によって、航空業界が一気に発展・加速していったと言われています。
そして1913年、ルイ・ブレリオからZENITH宛に「私はいつも使っているZENITHの時計に非常に満足している。精度をこだわる全ての人に、この時計を大いにお勧めします」と書かれた感謝状を頂いたとされています。
こうしてZENITH は創業以来、精密で精巧な時計を作りながら進化し続け、空の世界にも大いに貢献しました。
<時計紹介>
ムーブメント:自動巻
パワーリザーブ:50時間
ケース径:45mm
ケース:ステンレススティール
文字盤:スレートグレーのサンレイ装飾仕上げ
ストラップ:リベット付きブラックヴィンテージカーフレザーストラップ
クラスプ:チタン製ピンバックル
クリスタル風防:両面無反射コーティングのドーム型サファイアガラス
防水:10気圧(100m)
金額:869,000円(税込)
1939年以降、ゼニスとフランス航空業界の固い結びつきによって、『タイプ20』といわれる ダッシュ ボード クロック がフランス航空機に装備されていたとされています。その「タイプ20」を踏襲したモデルとなります。
「タイプ20」とは、飛行機に搭載されるクロックの仕様書の呼称でして、パイロットウォッチに求められた温度変化、磁気の影響、湿度、気圧、視認性、操作性など多くの条件が記載されており、「仕様書によって製作された時計」という意味を持ちます。
文字盤には、フランス語で書かれています「 MONTRE D’AERONEF ( モント デ アエロネフ )」とは、”航空機用時計“ を意味しています。大きなアラビア数字にはスーパールミノヴァが塗布され抜群の視認性があります。“EXTRA SPECIAL”は特別な〜の意。航空業界で重要事項で使用されるイエローでカラーリングされています。
ヴィンテージ感を非常に感じられる一本で個人的には好きな時計です。
品名:ZENITH パイロット タイプ 20 クロノグラフ エクストラスペシャル
ムーブメント:El Primero 自動巻
パワーリザーブ:50時間
ケース径:45mm
ケース:ブロンズ
文字盤:マットブラック、2カウンター 3時位置:30分積算計 9時位置:秒針
ストラップ:ラバーで裏打ちしたグリーンオイリーヌバックレザーストラップ
クラスプ:チタン製ピンバックル
クリスタル風防:両面無反射コーティングのドーム型サファイアガラス
防水:10気圧(100m)
金額:924,000円(税込)
ケースはブロンズ製、エイジングし易い銅素材によって、ヴィンテージ感溢れる仕様です。針はパイロットウィッチ一貫してコブラ針を採用。オニオン型リューズは、グローブをつけリューズを操作する必要がありましたので、大きくし簡単に巻き上げられるようにしています。当時の機能美を忠実に再現しています。
ケース裏には、ルイ・ブレリオが載っていたとされる航空機とゼニスの社旗が刻印されています。素材はチタンを採用していますのでアレルギーも起きにくいです。またケース横には、リベットで打ち付けられたアルファベットと数字が刻印されたプレートがあります。フォネクテックコードを連想させるデザインです。
経年変化を楽しみつつ、エルプリメロの鼓動も感じられる逸品と思います。
品名:ZENITH パイロット タイプ 20 クロノグラフ トンアップ
ムーブメント:El Primero 自動巻
パワーリザーブ:50時間
ケース径:45mm
ケース:エイジング加工ステンレススチール
文字盤:グレイン加工を施したスレートグレー
ストラップ:ラバーで裏打ちしたグリーンオイリーヌバックレザー
クラスプ:チタン製ピンバックル
クリスタル風防:両面無反射コーティングのドーム型サファイアガラス
防水:10気圧(100m)
金額:924,000円(税込)
モデル名にもなっている『TON-UP』とは時速100マイル、スピード狂という意味。カフェレーサーをモチーフにしてます。
(カフェレーサーとは、、、)
1960年代のイギリス・ロンドンで当時24時間営業を行なっていた「エースカフェ」に改造したバイクに跨り「ロッカーズ」と呼ばれる若者達が毎晩のように集まっていました。彼らの間では、ジュークボックスにコインを入れ、曲が始まると共にバイクをスタートさせ、曲が終わるまでカフェに戻ってくるという公道レースが流行っていました。
人気バイクブランドでは、トライアンフ、ノートン などのネイキッドバイク。それらのハンドルを狭め、車体後方寄りのシートを取り付け、状態の伏せて空気抵抗を少なくし乗っていた。。とされています。当時のカフェレーサーカスタムは、快適性よりもいかに速く走れ、曲がれるか?がポイントでした。そんなレースに熱中する「ロッカーズ」を「カフェレーサー」と呼ぶようになりましたが、いつしかバイクの改造スタイルを指すようになりました。
PILOT シリーズからカフェレーサーと大胆な発想です。超高精度なクロノグラフを搭載していますから、サーキットと結びつくのかなと感じます。(勿論公道ではNG)面白い一本と思います。
<まとめ>
ZENITHのパイロットは、壮大なヒストリーと現代にも繋がっているエル・プリメロを、これ1本で味わえる激シブなミリタリーウォッチ。知れば知るほど、面白い時計だなと思いますし、普段からさりげなく使っていたらカッコいいと感じます。
是非店頭でお試しくださいませ。
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