ケースに用いられている魅力的な素材、ブロンズは、ダーウィンとガラパゴス諸島へと向けて航海した有名な調査船、HMSビーグル号に捧げるオマージュです。当時は舷窓、金具、航海計器には、腐食に強いブロンズが使用されていました。ブロンズは使い込むうちに趣のある古艶を帯び、深い色合いに変わっていきます。そのため、「アクアタイマー・クロノグラフ “エクスペディション・チャールズ・ダーウィン”」にも時間の経過とともに、またとない独自の個性が生まれます。針、インデックス、そして回転式インナーベゼルのクォータースケールもブロンズカラーで統一されています。IWC自社製ムーブメント、キャリバー89365、ラバーコーティングを施したプッシュボタン、セーフダイブ・システム、30気圧の防水機能を備え、陸海を問わず、現代の冒険にもふさわしい理想的なタイムピースです。進化論は人類の思考を根本的に覆しました。裏蓋には、その提唱者であるダーウィンの力強い表情がエングレーヴィングされています。
漆黒の火成岩、サボテンや白檀の木をたたえる焼けた岩肌、霧に霞む頂。息をのむようなガラパゴス諸島の美しい自然は、訪れる人を魅了してやみません。エクアドルの海岸線から約1千km離れた場所に位置する島々では現在も火山活動が続き、そこには、4百万年の月日を経て固有の生態系が形成されました。ガラパゴスゾウガメ、ダーウィンフィンチ、ウミイグアナなど、生息する動物の多くは、地球上、この地域でしか観測できません。 しかし、人が住み始め、外来種が流入したり、魚が乱獲されたりすることにより、独自の生態系が危機にさらされています。UNESCOおよび国際自然保護連合（IUCN）の後押しを得て、1959年、チャールズ・ダーウィン財団が設立され、ガラパゴス国立公園管理局をはじめ、国内・国外の数多くの団体と協力しながら、ガラパゴス諸島の自然を保護する研究活動や啓発活動を続けています。IWCシャフハウゼンは2009年から同財団とパートナーシップを結び、「アクアタイマー」特別モデルの売上金の一部を、この活動に従事する数多くの研究者、学生、ボランティアの支援に役立てています。